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3月期連結決算、売上高前年比17%、営業利益6割増

2011-04-29 | 決算



 パナソニックの11年3月期連結決算は、売上高で前年比17%増、営業利益で同60%増という大幅な増収増益を達成、当期純利益も黒字化した。

 国内のエコポイント需要へ新興国市場での成長などに加えて、10年1月からパナソニック電工、三洋電機両グループの売上げが加わったことなどが奏功した。


携帯電話・デジカメは減少

 デジタルAVCネットワークでは、ブルーレイレコーダなどが好調に推移したものの、携帯電話やデジカメが減少して微減。

 ただし、営業利益は固定費削減や合理化などで売上げ減をカバーして同32%の増益となった。

 アプライアンスは、エアコン、冷蔵庫、コンプレッサなどが好調で同6%の増収。原材料の高騰を固定費削減努力でカバーし、同40%の営業増益となった。

 パナソニック電工は、電子材料や制御機器のデバイス部門が好調で、建築関連も売上げを伸ばしたことから増収を達成。パナホームも建築請負事業の売上げ増などにより増収となった。

 三洋電機は、太陽光発電システム、連載機器、コールドチェーン機器が好調だったもののデジカメ、二次電池などは価格競争激化の影響で低調。

 営業損益は、買収に伴い計上された無形固定資産の償却なども含めて80億円の損失となった。

 12年3月期見通しについては、東日本大震災の影響が見極められないことから発表を見送ったが、参考情報として、震災発生前の状況に基づく見通し。

 売上高8兆8千億円、営業利益3100億円、税引前利益1400億円、当期純利益500億円を開示した。




【記事引用】 「電波新聞/2011年4月29日(金)/1面」