挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

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福山雅治「容疑者Xの献身」と「ガリレオ0」と堀北真希月9初主演「イノセント・ラヴ」

2008-10-05 00:32:44 | ドラマ・映画
福山雅治「容疑者Xの献身」

最初に書いてしまうと原作を読んでいるとかなりの期待はずれ、いや愕然とする映画だ。

企画意図はミステリーとヒューマンストーリーなのかもしれないが、「二兎追うものは一兎も得ず」になってしまった映画だ。

原作の良さをこれだけ壊されては、原作を読んだ人間は見ない方がいいのではないかと思う。

後は、ドラマだけで見に行った人たちがどう感じるかだが、ドラマと作りが違うのでこれも評価は分かれそうだ。

原作は謎解きよりヒューマンストーリーを優先させて書いていたと感じたので、これを映画化するならヒューマンストーリーを優先させた企画にすべきと感じる。

そうすれば、天才学者二人の悲しい物語が二重映しで描写され泣ける映画になったと感じる。

この映画で一番興ざめなシーンは、原作にない雪山に天才学者二人が登るシーンだろう。一番映画サイズのシーンだが、無理にはめ込んだため前後のシーンと比較して違和感が出てしまう。

映画が始まったばかりなのでネタばれは書かないが、個人的には好きな原作だっただけに設定の変更、ラストシーンまでのシーン立て全てが悲しかった。

出演俳優が揃っていたことも映画の出来に対する悲しさを倍増させた。

ただし、ここのところかつての視聴率が取れるシナリオライターたちが悉くコケだしたため、映画でコンスタントに実績を出しテレビドラマでも15%以上の視聴率をコンスタントに取るこのシナリオライターに依頼が集中しているのが作品のクオリティを下げた原因かもしれない。


「ガリレオ0」

映画よりかなり面白いドラマだった。さすがにスペシャルドラマだけにひねった悲しい終わり方だけにせず、救いのある終わり方をさせた。

映画を見てからこれを見ると、映画が得意なシナリオライターが普段の自分のテリトリーで肩に力が入って「容疑者Xの献身」のシナリオを書いたとしか思えない。

映画の大画面のスクリーンを生かしたかったのが分かるが、このスペシャルが書けるなら別の意味で映画用のシナリオが書けたのではないかと感じた。

さて、期待の大物長澤まさみ。個人的にはタイプが違うが堀北真希と変わらぬ大器だと思っている。こちらは将来の夏目雅子という印象で見ている。

というのも、女優夏目雅子の成長に似ているからだが。

しかし、今日のドラマではいい演技をしたかと思えばずっこける演技をし、いいセリフ回しをしたかと思えばいつもの舌足らずのセリフ回しをしたりと相変わらず「どっちやねん」状態。

とりあえずは、「隠し砦の三悪人」でのセリフ回しが常にできれば面白い女優の一歩になりそうだが、いい演出家に育てて欲しいと感じている。

そして、香里奈。きれいな女優という印象だが、何か足りない気がしている。もっとも、何が足りないかは表現しにくい。

今回のような脇役で登場すると華やかな印象が残るが、主役として見ると少し違和感を覚える。演技力はそれなりにあるので、本人に責任はないが脇役で光るタイプの女優かもしれない。



堀北真希月9初主演「イノセント・ラヴ」

キャスト欄を見ると香椎由宇は毎回顔を出すような気がしてきた。福士君も必ずシーン割りで毎回出てくると思われる。

とすると、よほど気をつけないとゴールデンタイムの「ライフ」になる可能性があるが、そこをテクニックでシナリオライターがどうするか興味はある。
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