PALOTORA通信

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FX-4 IMPRESSION

2006-09-20 | Weblog
AVALON AV100-195
前にご紹介した韓国のフレームメーカーFX-4のAVALONフレームをOさんにお願いしてインプレッションを書いてもらいました
原文をそのまま載せていますので、参考にしてください
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      FX-4 Avalon AV100-195のインプレッション

まず流す感じでの、スローペース滑走(CRやロングラン程度のスピード)では

使用感の重さは軽くも無く、重くも無くといった所の平均的な感じです。
全長が330mmと12.8インチ(000mm)より少し長めなので直進安定性も良かったです。
まず最初に気が付き驚いたのは音がしない事です。
普通アルミのフレームだとメーカに関わらず金属的な音が「ビーン」とか「ブゥーン」とかするのですが
それが一切ありません。
またアルミが必要以上に硬くないせいか振動吸収がよく足下に路面の振動が余りきませんし
路面のギャップをあまり感じません。
とにかく音のせいもありますが
以前使用した事がある
モゲマやボント、ソルベインなどはブーツの下に金属の固まりが有るという感じですが
このAvalon AV100-195は”足下にフレームが無い,フレームの存在が希薄”といった感じが一番の印象でした。

フレーム自体は比較的薄目に仕上がっているのに弱々しさを感じず安心してグライド出来るのは
独創的なクロスブレース構造のせいなのでしょう。
また他社のフレームなら接地感に剛性感やねじれ、振動など色々な特色が感じられるのですが
それも希薄といった感じが、やはり一番の個性だと感じました。
それから良い点として
ウィールのグリップ感にバラつきは無く、体重が4輪全体に分散されている感じが良くつかめます

スピードアップして少しダシュなどもしてみました。

やはり想像どうり
パワー伝達という面では7000系や最近の7075系には敵いません
路面からの情報がダッシュをすると突然なくなります。
特に横方向のプッシュはよれや不安定感はそれほどではありませんが
ウィールに体重を乗せようとしても、それを支えきれないのか力が分散し逃げていく感じが顕著でした。
また高速になるとブーツの下でのフレームによる”金属の固まり感”による安定感も無くなり
少し足下が頼りなくなりました。

但しこれは今のレース用フレームと比較しての事で
サロモンやK2のフィットネススピードスケートについていくる
”なんちゃってスピードフレーム”よりはるかに安心してスピードが出せますし
信頼できると思います。

”金属の固まり感”
これは自転車の世界ではフレームの構造をこのような例え方をするのですが
例えばパイプだったり、鋼板だったり、棒だったりするものです。
個人的に感じるのは例えば
ダブルボイドのフレームは大体鋼板のイメージが強いです。
それ以外の特徴的な2例として
モゲマのD・BOX構造、これはブーツの下に棒が2本通ってる安定感と安心感があります。
ボントのスナイパーはパイプを半分に切ったような構造がもたらす反発力と弾性感が特徴でしょうjか。

総合的にみて、あえて6000系という柔らかいアルミを使用したフレームですから
パワー伝達というただ速く滑るという競技用の使用面から見るとマイナス要素が多いですが
例えばレースでなく、
タイムを気にせず長距離を長く滑るなら身体に負担や足下が軽く感じる為に
ロングランなどで女性や中高年の方が楽に滑る事が出来るフレームだと思います。
もし上記のような方で今後195mmピッチ、100mm4輪を考えている方は
選択肢の一つとしてこの様なフレームあるんだという事を覚えていてください。
競技用のマテリアルがフィットネスに最適かというと必ずしもそうでない場合もありますから。

9-5-2006 By O