TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 517

2025年01月05日 | エッセイ

明けましておめでとうございます! 皆様にはよいお年を迎えられた事とお喜び申し上げます。旧年同様、本年も宜しくお願い申し上げます。

 昨年の12月中にインフルエンザと新型コロナのワクチンの予防接種を受けた。2回とも「細からず、細からず」の体格のいい同じ看護婦さんが接種してくれた。注射嫌いの私でも殆ど痛みを感じない接種だった。コロナのワクチンの接種の時に、「インフルエンザの時には殆ど痛みを感じなかった。貴女は非常に注射が旨い」と云うと、赤ちゃんに打つような一番細い針を使っているとの事だった。「患者さんの苦痛を少しでも和らげて差し上げたい」とも云っていた。

 私は血管が細いのか、採血の時は非常に苦労する。通常の場所よりは痛いが、腕の反対側(外側)を向けてここから採血してくれと看護婦さんに頼むと、直ぐに承知してくれる看護婦さんと、頑固に腕の正面(内側)から採血する人がいる。針を刺してもなかなか血管に巡り合えず、針を動かして血管を探られる時の苦痛は尋常ではない。その挙句、腕をひっくり返して最初に私が要求した場所に針を刺し直す。たまったものじゃない。時間がかかっても、細い針を使う優しい看護婦さんの爪の垢を貰ってきて私の血管を探るような看護婦さんに飲ませてやりたい。

 学生の頃、特別な自覚症状はなかったが網膜炎と診断され、治療の一環として目に注射を打たれたことがあった。それからはどんな注射でも平気にはなったと思っていたが、やはり注射は嫌だ。初めて目に注射を打たれた時、腕をまくり、痛さを堪えるために目をつぶった。その時の女医先生に「目を開けて下さい」と云われた。目を開けた瞬間、注射針が私の目をめがけて突き進んできた。一瞬、この先生は夫婦喧嘩でもして気がおかしくなっているのではないかと想像した。「動くと危険ですから。じっとしていて下さい」と云い、三人もの看護婦さんに頭と体を抑えられた。その時の恐怖をご想像頂きたい。後にも先にも目に注射を打たれたのはこの一回だけだったが、この次はないと願った。

 私の網膜炎の原因を突き止めるべく、背骨から髄液を採取して調べると云われた。その部屋を教えられ、この書類をもって直ぐに行けとの事だった。その部屋に行くと、先客が背骨に針を注入されるところだった。その太さは畳針よりも太く感じられた。あんなことをされるなら、目に注射を打たれる方がましだと逃げかえってしまった。後で私よりはかなり年上だったが、仲の良い医局員の先生にその事を云うと「逃げ帰って正解だ。髄液を調べたって、わかりゃしないよ。俺が云ったなんてお前の先生に云うなよ」。私にそう云ってくれた若い先生は、その後世界的に名の知られる名医になった。その先生に向かって「ヤブ!」と云ってしまったことを後悔している。

 12月の下旬に神代植物公園にロウバイを撮りに行った。山の上のロウバイが咲いている場所を忘れてしまったので、直接梅園に行った。昨年と違い、今年は咲くのがかなり遅れていた。一枚目の写真をご覧頂ければお分かりのように、殆どが、大きさの差はあっても蕾の状態であった。諦めて帰ろうとしたが、丹念に見まわすと咲いているロウバイがいくつも見つかった。

 


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