マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

長々と書いてしまいました。

2011年01月23日 11時40分33秒 | ひとりごと
ブログの更新がなかなかできなくて申し訳ありません。わが愚妻?が韓流ドラマを入手してくるのでついついそちらに時間を取られ、ブログがお留守になっています。
え?今は何を?・・・女人天下という、なんと150話もある長編です。李王朝に関してはほとんど知らないのでこの際、李氏朝鮮の雰囲気を味わおうということです。

先日さる読者の一人がうどんを食べに来てくれて、ついでに例の植草一秀氏の新著「日本の独立」という本をいただいた。例のというのは言うまでもない、いわゆる「手鏡事件」の植草氏である。私は月刊日本で彼のレポートを読んでいるので、彼がりそなインサイダー疑惑を叫んだため検察に刺されたことは承知している。したがって失うものは何もない彼の主張はかなり迫力があるし、もともと有能だっただけに説得力には事欠かない。
リップルウッドの長銀乗っ取り、そしてりそな救済の闇、さらには郵政民営化における竹中金融相の疑惑などなど、いまさらながら小泉政権下でのなんとも不透明な出来事を冷静にかつ深く分析をしている。今から思い出しても国民にとって小泉政権はなんと恐ろしい独裁政権だったのだろう。
ただひとつ気に入らないのは、これは副島さんや飯山さんなどに共通することだが、日本の政治は米国に支配されているという観念である。いわゆる日本は米国の属国であるという主張である。
しかし米国に支配されているとしたら、当然現在はオバマ政権である。ではオバマは米国を十分に掌握しているのだろうか?・・・そうは思えない。では米国を支配しているのは誰なの?こんな問題がすぐにわかるのなら苦労はしない。今住んでいる日本の支配構造すらはっきりわからないのに米国の構造などわかるわけがない。しかし、日本は米国に支配されていて太平洋戦争で敗戦した以上、これはどうしようもないというあきらめで済ませていいのだろうか。「そうか・・、アメリカには勝てないよな・・・」なんてことでいいのだろうか。

私は日本が米国に支配されたことなど一度もないと思っている。表面上は確かにそのように見える。しかし本当のことなど誰にもわからないのである。
外資に日本が乗っ取られるといわれた金融危機、しかし結果として日本で外資はどれほどの資産を簒奪しただろう。おおむね外資の金融会社は短期利益を追求し、日本人の感覚である乗っ取りではなく、利益が乗ればさっさと売却し次の投資先を探すのであり、結果として何兆円というほどの利益はあげてないのではないか。
結局、金融危機が終わってみれば日本の旧財閥にほとんどの産業が集約しているのではないか。国際金融資本は日本の金融危機でひと儲けできたかもしれないが、サブプライム問題でそれらのもうけは日本に吸い取られたではないか。終わってみれば太ったのは東京・三菱銀行と三井・住友銀行だったのである。都心や主要都市の一等地はほとんど一部の財閥系不動産会社が独占しているではないか。敵は本能寺にありなのだ。

陰謀論として「結果的に得をした人が主犯である」という原則からすれば、答えは出ているのだ。アメリカの誰がもうけたのか?たぶん円キャリートレードの結果、日本中でかっさらった財産は最終的に日本に還流し、日本の財閥の金庫に蓄積したのではないか?

これらは私の素人的な直感でなんら根拠はない。しかし、何でもかんでも米国が悪いという結論で満足していいはずはない。たとえ状況証拠として米国があやしいと見えたとしても「陰謀は最も犯人にみえないところにいる」という原則からして、逆に「米国ではないな・・・」とすべきだろう。
私は官僚たちが「外圧」を利用して政府を動かしたり、短期利益を餌に外資を利用するのは日本の支配者たちの常套手段だと理解している。マスコミを使いアメリカは悪者にし、本当の首謀者を隠そうとする、いわゆる目くらましの術である。

私には今のところ日本のドンの正体を見いだせないでいるが、どうか読者の皆様も米国悪玉説に簡単に納得されないようお願いしたい。官僚や検察、そして警察、裁判所、さらにはマスコミを自由に使いこなす人たちが今の日本の支配者であることは間違いなく、それが日本人なのか米国人なのかの問題なのだ。そして彼らは日本原住民の代表たる小沢を憎み、天皇の奉公衆である鳩山氏を失脚させたのである。今回の政変で逆に彼らの正体が少しずつ見えつつあるのではないか。

今、名古屋では市長選、愛知県知事選、さらには市議会のリコールのトリプル選挙が始まった。これは二大政党の枠をぶち壊す議員の良心を問う選挙となる。この選挙の結果は必ず日本中を揺さぶることになり、もはや国民は民主党にも自民党にも期待していないことが明らかになる。河村氏の作る地域政党、「減税日本党」が全国組織となり次の衆院選では小沢氏がその党首となれば良い。もう民主党は終わる。言ってみれば二大政党とは「搾取する側」対「搾取される側」の二種類でいいのである。減税は一つの姿勢である。つまり日本には搾取される人間のほうが圧倒的に多いのであり、民主主義の本質が多数決ならば搾取される国民が国を動かさなければならない、本来は消費税など大多数の国民が望んでいないのにどうして国民の代表であるはずの議員たちはそれを口にするのか?この怒りは名古屋の市長選で晴らすことにしよう。

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34 コメント

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Unknown (ichiro.jr)
2011-01-23 14:27:38
米国悪玉説とは厳密に言えばネットの世界でも存在しないのではないでしょうか?むしろ米国、乃至は一般米国民は被害者であるのは誰の目にも明らかですね。副島さんや飯山さんもその辺は共通してると思います。表メディアには絶対出ない情報を元に論を組み立て、だから小沢一郎を支持しなきゃならんと喚起してる訳ですね。マヨさんの論の持って行き方だとややもすると誤解を与えるというか、副島さんや飯山さん
は対極の存在だよって言ってる風にも聞こえなくもない訳ですね。小沢一郎を支持するという点ではお仲間なんですから細かい所は無視してお仲間然としてた方がいいように思うのですが・・・。
僭越にも生意気なもの言いで失礼致しました。
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名古屋から日本を変える (紫煙)
2011-01-23 14:40:42
陰謀(インチキ)の根幹はやっぱ紙幣だと思っていまして、これを好きなだけ印刷できる人がこの国の中枢だと思うのです。もちろんその人たちをコントロールする人が又あるのかも知れませんが切がありません。(株)日銀は株主すら明らかにしていないわけで・・・どんなに税金を上げてもインフレならなんでもないことです。

市民の価値の中心に紙幣を置く事に成功した者が支配者足りうると思うのです。一生懸命お金をかき集める行為をしている人は全て被支配者だと。

貨幣はそれなりにコストが必要ですが、紙幣は所詮紙です。貨幣は鋳潰して鍋や釜に出来ますが、紙幣は尻も拭けないほとんど無価値なもの。ましてやデジタル化された数値のお金など焚き付けにもなりません。

これをめぐって世界中が動いている?ホントだろうか?思い込まされているように思えてなりません。

個人に置き換えると、お金の為に時間を奪われています。失うのはお金では無く残り少ない時間です。ヨサノのアンポンタンが年金支給年齢引き上げを言い出しました。またしても時間を奪って行くわけです。

縄文時代の人々が食べるために働いた時間は一日4時間と言われています。(ホントかしら)支配者が現れると時間を収奪され、弥生式ののっぺら土器になったわけで・・。

名古屋市は10%市民に時間を返してくれるわけですね!期待しています。
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ichoro.jrさんへ (mayo)
2011-01-23 15:00:13
ご心配なく、私は対極にあるわけではなく、ほとんど一致しているのに米国悪玉論だけが合っていないということです。
全部が一致するわけもなく、それはしかたがないでしょう。
ただし、細かいことではなく根本的な問題です。誰が日本を支配しているのかはそう簡単には決めれません。
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紫煙さんへ (mayo)
2011-01-23 15:27:10
紙幣はなかなか便利なものです。国家が固有の権利として発行すれば問題はないのです。民間の中央銀行が発行するからややこしいのです。
年金も国家と国民の約束事なのですから約束は守ってもらう必要があります。
困ったものだ。
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6番目のマヨ理論 (清水次郎)
2011-01-23 18:38:58
マヨさん、今晩は。
ブログの更新待ってました
私が勝手にマヨさんの五大理論をあげると。
1. 八百長理論
2. お種理論
3. 天皇実印論
4. 一神教対多神教理論
5英国ワンワールド対アジアワンワールド理論
となります。
今回の記事で大事な理論が抜けていることに気がつきました。
さらに追加で
『負けたふりして得する日本の支配者理論』
を6に追加です。別名は『日本は米国の属国のふりをする支配者理論』です。これがマヨさんの真骨頂ですね。
今回の半島に絡んだ一連の出来事も、6の理論と5の理論で解釈するのかなという気がしています。

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清水さんへ (mayo)
2011-01-23 19:12:00
こんばんは。いやー、たぶんほめすぎです。
で、現在の日本は英国ワンワールドの手先が動かしています。米国はあくまでダミーでしょう。もっとも日本の財閥(全部じゃないよ)はもはや十分世界戦略の中の一員として動いているのでしょう。
半島情勢ですが、管政権が終わらないことには変わらないでしょうね。
マヨ理論の基本原則ですが、
1、皆さんの知っていることはほとんど間違っている。
2、世の中で偶然起きることはほとんどない。
であり、この下に清水さんの6ケを並べると世の中の仕組みが少しわかってくるのではないでしょうか。
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その通りです。 (初心者)
2011-01-23 19:26:30
>では米国を支配しているのは誰なの?

その通りです。色々当てはめてみると……(笑)。世の中とは、上の世界に住んでいる方達と、下に住んでいる人の世界が違います。世間、一般常識など論外です。勿論、民主主義などとは、絵に書いた餅。政治家でも、使われの身。癪に触れば、自殺か、急死し、消されます。それは、世界中、どこでも同じく起きている。
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初心者さんへ (mayo)
2011-01-23 19:42:24
そういうことですね。どの国も中国が民主化が遅れてるなんて言えないと思いますよ。基本的には同じです。
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一つ (初心者)
2011-01-23 19:44:54
>皆さんの知っていることはほとんど間違っている。


これ、ホントです(笑)世間で、常識と言われていることは、意味が無いと言うことに等しい。マスコミが流す情報も同様に同じ。まあ、ややこしいんです。ホントに(笑)
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面白い(≧~≦)) (すんません)
2011-01-23 19:48:32
マヨさんの説は、独特ですねー。何処の陣営にも属してないです。ネットいきわたって、さすがに、ユダヤ陰謀論的な論調も、むやみに愛国強調する人たちも、同じ土俵でニュートラルに見れるようになりました。まだ、世の人気ブログは、その二元論の域を出てないけど、マヨさんの視点は、ほんっと、独自で面白いっ。それに、読者を特定の方向に誘導する下心が無く、淡々と綴ってるのが、尚イイネ!
これからも、がんばってください。
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