マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

ケトン食はガンを撲滅できるのか?

2020年09月27日 07時46分58秒 | 新規プロジェクト
異様に暑かった夏が突然終わり、秋がやってきました。
やはり今年は東京五輪のスケジュールに合わせた気象モードがセットされていたのか、それとも来年のためのシュミレーションだったのか・・・いずれにせよ神の領域を荒らしてもらうと非常に不自然なことになる。いい加減にしてもらいたい。
さて、波動とかタンパク質の研究に専念していたのですが、それらが十分にできてないのに次の課題が与えられました。今度は「ケトンを調べなさい、ついでに酵素も・・・
メソポタ・ヴァレーでは癌治療を食事療法でやりたい、それもケトン食で・・・・」とか。
とりあえず、現在のがん治療と言えば・・・外科手術、抗がん剤、放射線、免疫・・・みたいなのが主流ですが、食事療法で癌を治す?できるんかな…。
ケトンと言えば、自給さんが糖尿になり糖質制限をしているときにケトン体が出現し、やむなく炭水化物を摂取することにしたとあったけれど、どちらかと言うと身体には悪役との認識なのですが、さて、調べる価値はあるのだろうか。
まず最初に、ケトンとはなんぞや?
何らかの理由で血液中のブドウ糖が枯渇すると脳にエネルギが届かなくなり身体は肝臓で脂肪を燃焼させます。その時にできるのがケトン体といい、アセトン、アセト酢酸、βーヒドロキシ酪酸の三つを合わせた総称であります。このエネルギーは脳に届きます。また、一般の体の細胞、ミトコンドリアはこれらをエネルギー源にできます。
ところが大量のブドウ糖を消費し細胞を増やすがん細胞はこのケトン体をエネルギーとして使うことができません。
正常な細胞はブドウ糖が無くても脂肪を燃焼させてエネルギーを産生でき、脂肪と蛋白質とビタミンとミネラルがあれば細胞を増やし、体を正常に維持することができます。糖質(炭水化物)は五大栄養素の一つですが、脂肪(脂質)と蛋白質とビタミンとミネラルは体にとって必須ですが、糖質だけは必須ではありません。エネルギー源として使いやすいので糖質が主食になっていますが、正常細胞は脂肪をエネルギー源として利用できるので、糖質は無くても困らないのです。
しかし、がん細胞にとって糖質(ブドウ糖)は必須です。糖質から得られるブドウ糖が利用できなくなれば、がん細胞は増殖も生存もできません。つまり、糖質はがん細胞には必須栄養素ですが、正常細胞には必須では無いと言えます。この違いを利用すると、がん細胞だけを選択的に兵糧攻めにして死滅させることができるのです。
正常細胞はケトン体を代謝してATPに変換できます。
がん細胞ではケトン体をエネルギーに変換する酵素系の活性が低下しているので、ケトン体をエネルギー源として利用できません。また、がん細胞では細胞を増やすために脂肪酸を合成する酵素系の活性が非常に高くなっていますが、逆の脂肪酸を分解してエネルギーを産生する酵素の活性は低下しています。
つまり、体内のブドウ糖の量を減らし、脂肪酸の分解でATPを得ている体内状況を作り出せば、ミトコンドリアの機能が正常な正常細胞は脂肪酸の代謝によってATPを効率的に産生できるので生存できるのに対し、がん細胞は脂肪酸からATPを産生できないためエネルギーが枯渇して死滅するのです。
医学の世界でも賛否が分かれているところですが、やや極端な方法ではありますが、絶食や徹底的な糖質制限をしてケトン体を産生すればがん細胞の成長を止め、死滅できる可能性があるという。
食事で糖質を摂取すると血糖値が上がります。血糖値が上がると体は膵臓からインスリンというホルモンを分泌して血糖を下げようとします。インスリンはブドウ糖の筋肉組織や脂肪組織への取り込みを亢進してブドウ糖の分解を促進します。さらに、肝臓ではグリコ−ゲンの合成を促進し、脂肪組織では脂肪の合成が促進されます。このようにインスリンはブドウ糖の分解とグリコーゲンや脂肪の合成の両方を高めることによって血糖を下げます。
インスリンは食後の血糖値を下げるのが主な作用ですが、がん細胞の増殖を促進する作用もあります。がん細胞の表面(細胞膜)にあるインスリン受容体にインスリンが結合すると、細胞増殖のシグナルが活性化し、がんの発育や転移が促進されます。
糖質の摂取を減らして、血糖とインスリンが上昇しないようにすれば、それだけでがん細胞の増殖を抑える効果が期待できるのです。
「ケトン食」というのは、体内でケトン体が多く産生されるように考案された食事です。古来、さまざまな疾患に絶食療法が行われており、特にてんかん発作が絶食によって減少することは古くから知られていました。そして、「脂肪を多く炭水化物の少ない食事をと摂れば、絶食と同等の効果が得られる」という考えのもとに、1920年代に米国のメイヨークリニックでケトン食療法(ketogenic diet)が発案されました。
インスリンががん細胞の増殖を促進することは十分な根拠があります。インスリンの分泌を少なくする糖質制限食ががん細胞の増殖を抑制することも多くの動物実験や臨床試験などで証明されています。さらに、ケトン体ががん細胞の増殖を抑制する効果があり、糖質制限と高脂肪食によるケトン食が抗がん作用を示すことも最近多くの研究で明らかになっています。
さて、ケトンがガン治療にももちろん糖尿にも有効であるということが理解できましたでしょうか、じゃあ迷うことは何もない、やりましょう。でも、ちょっと待った!
実はそのケトン食ですが、これが全く一般的な物じゃないのです。
てんかんという病気のために開発されたと述べましたが、内容を見ると
引用、ここから
「ケトン食療法では、米・パン・パスタなどの炭水化物や、砂糖・フルーツなど糖分を多く含む食品は、摂取が制限されます。
必要なカロリーは、油脂分であるバターや生クリームを用いたり、肉・魚などからたんぱく質を摂取して補います。
注意点としては、水溶性の栄養素であるビタミンB群やビタミンC、カルシウム、食物線維が不足しがちなこと。
最近では、「ケトンフォーミュラ」と呼ばれる、医師が必要性を認めた場合に出される特殊ミルクや、ケトン食用の補助食品も開発されており、これらを利用することも多くなっています。
また、ケトン食療法にも段階があります。
糖質摂取量を一日80g以下にする「セミケトジェニック」は、長期にわたって行っても問題はありません。
糖質摂取量を40g以下にする「ケトジェニック」は3年を目安に行ってください。
最も厳しい「スーパーケトジェニック」は一日20g以下の糖質摂取量となりますが、1年以上の長期間行う場合は、糖尿病や動脈硬化のリスクが高まるため、必ず医師の指導の下に行うようにしてください。」
https://www.soycom.co.jp/fs/soycom/c/gr62から引用
要は、かなり偏った食生活になるのでそれなりの設備を整えた医療機関が必要になると考えます。また、ケトン食のレシピを見るとこれまたかなり専門的な知識と調理技量が必要な気がします。S氏の描くシュミレーションはまだ聞いていませんが、これだけでもかなり大きなプロジェクトになるでしょう。
忘れてました。このがん治療にはシバ教も取り入れるはずです。
この記事を書きながら自分がうどん屋をやっていることに少々罪悪感を覚えるようになります。早い、うまい、安いをモットーに炭水化物の固まりで、しかも徹底的に製粉した糖質と食物繊維しか残っていないような小麦粉を原料にしたうどん・・・なんと不健康を再生産しているようではないですか。かと言って、コメでも小麦粉でも消費者が喜ぶようにするにはどうしてもこうせざるを得ない。かくして街にはお腹がポッコリのおっさんが増えてくるわけです。せめて精製を控えた全粒粉を使うとか、胚芽部分を添加するとかを考えなければならないかもしれない。ごはんも玄米は無理にしても五穀米にし、多少でも栄養を取れるように改善すべきだろうか…うーん、悩ましいことです。