マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

蛇対マングースの戦い。

2010年01月21日 06時02分54秒 | ひとりごと
毎日テレビのニュースを見るのが苦痛である。小泉の改革報道もひどかったが、現在の検察対小沢の報道はまったく見るに耐えない。
捜査中なのだから、結論がでてから報道すれば良いのである。現在はどこまでいっても被疑者であり、推定無罪なのだから・・、それに対し民主党議員が検察に不満を漏らすと検察への圧力だとか、報道への弾圧だとか・・・・、まあ、確かに日本の報道はある面で自由といえば自由だが・・・・・。その前に、検察というのは政府の機関であり、政府と独立した機関ではないはずなのだが・・・・。

現在の民主党政権がマスコミや検察と争っているには大きな理由がある。つまり、民主党政権の掲げる方針が自分たちにとって極めて都合の悪いことになるからである。

ひとつは原口総務大臣のインタビューに現れている。記者会見をみてみよう

「問:  昨日の外国特派員協会でのクロスメディア禁止の法制化の発言について、ほとんどの主要メディアでは報じられていないようなのですが、それについて何かコメントがありましたら教えていただけますが。 
   
答:  主要メディアが報じない。

問:  探した限りあまり載っていない。    
答:  それは主要メディアの方に聞いてください。クロスメディア、これは何かというと、一つの大きな資本体がテレビも取るわ、新聞も取るわ、ラジオも取るわと、そして言論が一色になるということは、これは皆さんジャーナリズムの世界ではあってはならないということだとされているわけです。そして、いろいろな国が出資規制を置いている。そのことについて私たちもしっかりと、これは国会でも御議論いただいていることでありまして、その議論を踏まえた一定の結論を出していきたい、それを言っただけです。主要メディアが報じなかったどうかというのは、私のコメントできるところではありません。 」

つまり、クロスメディア、ほんの少数の資本がマスコミのすべてを握ろうとすることを禁止しようとしているのである。これは現在のマスコミ業界には実に都合が悪いのである。このインタビューは1月15日に行われたが、国民のほとんどはこのニュースを聞いていないはずである。

今ひとつの問題は、検察の取調べの可視化である。部分的に開示しようという検察に対し、民主党はマニフェストで全面可視化を約束している。現在各方面から国策捜査だとか、冤罪だとか検察に対する批判はかつてなく厳しいものがある。密室でいかなる尋問が行われるのか、やはり可視化はこの際実施される方がいいのではないだろうか。

最後にもうひとつ。記者クラブの廃止である。今回の小沢氏問題でも、いわゆるソースがあいまいな関係者の発言がほとんどである。検察が記者会見で発表すればニュースソースは明らかになるはずである。情報を一部の報道陣が独占する悪しき既得権、記者クラブの廃止が報道の公正を担保するものだと思う。

この三点こそ現在の民主党対マスコミ・検察の争いの根本問題なのである。民主党もここは正念場である。頑張ってもらおうじゃないか。絶対に影で手打ちをしてはいけないぞ。