下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

タイミング 2

2009-03-01 23:49:35 | 携帯更新
マニュアルに季節の変化や室温などが記されている本は一般の人達が入る本屋さんに置かれていることは少ない。
真夏と真冬では強力なエアコンの力をもってしても室温は違いますし部屋の中の場所によっても厳密には温度や風の流れが違います。
生地を寝かせ休ませる場所が年間を通して同じならば室温変化が有りますし一定温度の部屋で醗酵させる環境を全てのパン屋が備えている訳じゃありませんから一年中同じように見えるパンを焼くにはミキシングでの水温を夏は低くし冬は高くしているんです。酵母の力も強くしたり弱めたりして毎日同じように見えるパンを焼いているんです。
パンチと称する作業も若過ぎず(若い=醗酵不足)過ぎないうちに(過ぎ=過醗酵)打つのは当然です。
パンチは生地のコシを強くし食感をシッカリさせますが生地の捏ね上げ温度が高すぎないことが条件になります。
毎日同じように見えるパンを焼くには極端にいえば毎日違う事をしなけりゃなりません。
毎日違う事をして同じように焼き上げる。
同じ事をし続けるのが苦手な僕にはソレがパンから離れられない理由の一つかも知れません。
パン屋になってから何種類もの生地から作る何十種類ものパンを全て満足なデキに焼けたと思えた日は一日もありません。
それもパンから離れられない理由の一つです。
もし自分が考えているパーフェクトを達成したらアッサリとパンから離れるかも知れません。
作れるようになりたい。
沢山作れるようになりたい。
難しいと思われてるパンを作れるようになりたい。
そしていつかただ単に日向ぼっこでもしながら不便でも満たされた環境でパンを焼く日が来たならただそれだけで楽しいのかも知れない。
釣と同じような気がします。
今日は自分でも驚くほどのパン屋ぶりです。
きっと酔っているに違いない!

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