豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

あやめ かきつばた 花菖蒲

2015年05月16日 | 今日の美女
 浮世絵に出てくる花の名所の一つに「堀切の菖蒲園」があり、現在でも「花菖蒲」の名所として著名である。
 最下段の三点は おそらく三枚続きのうちの一枚と思われる。
 

  鈴木春信 見立伊勢の杜若                 喜多川歌麿 花菖蒲 ?             喜多川歌麿  杜若 背後のカット
    

  歌川豊国 花菖蒲                     菊川英山                       歌川広重 あやめ の文字も見える
    

  鳥居清長                         勝川春潮                       歌川房種
    

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いずれがあやめ、かきつばた

2015年05月15日 | 今日の美女
ほりきり 区別のつけがたいものの例えにも使われるこの言葉通り、多くの人はまず見分けがつかない。さらに「花菖蒲」や「いちはつ」などが加わり、「菖蒲」というのまで出てくるとお手上げである。もちろんパースケもその一人。
 見分け方の解説を見ても、花弁の元のところがどうの葉の筋がこうのと、細かく注意しないと判らないようである。そうなると風景の中に描かれたこれらの花はまず区別しにくいのが当然だし、第一画家が正確な区別を知っていて正確に描いたかどうかもはっきりしない限り「いずれがあやめ・かきつばた」としておく方が正解だろう。
 ただ、「湿原、水中や水辺に生えている」のは「かきつばた」、「畠などの乾燥地に生えている」のは「あやめ」、その中間的なのが「花菖蒲」と考えてもいいらしいので、これから見ると下掲の絵はほぼ「かきつばた」か「花菖蒲」(広重と豊国)のようであり、「あやめ」ではなさそうである。

 「かきつばた・杜若」となると「伊勢物語・業平の東下り」が連想される。あれは女っ気のない話なので当ブログとは無関係かと思うとさにあらず、浮世絵お得意の「見立て」として描かれる。四枚目の国貞はまさしくそれで、中央の貴人は「娘業平」と書かれている。北斎の一枚目も見立て伊勢だと思う。

   葛飾北斎


   葛飾北斎      


   葛飾北斎


   歌川国貞


   勝川春潮


   歌川広重


   歌川豊国


   鳥高斎栄昌


   勝川春潮


   鳥居清長




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人生の段階 拾遺

2015年05月14日 | 今日の美女

◎ 既出の下の絵に基づいた作品。





◎ 四世代とタイトルにはあるが、一つが欠けているシリーズの二つ

   Jean Raoux
    

   Ditlev Blunck
    

◎ 人生の年代を階段状に描いた作品。

  

  

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Shakespeare's Seven ages of man 2  続 シェィクスピアよる人生七段階

2015年05月13日 | 今日の美女

 昨日同様に二つのシリーズを縦に並べる。
 両作品とも作者不詳だが、右は新しいもので by State Library of NSW とある。
 
  乳飲み子
  

  泣き虫小学生
  

  詩作する恋する青年
  

  兵士
  

  欲張りな法律家
  

  老人
  

  極端に老衰した老人
  

◎ 人生を七段階に分けたシリーズだが、これまでとは異なり、七つの星(神々)と対応させた作品。

  月・幼児期                水星・少年期                金星・思春期             太陽・青年期 
      

  火星・壮年期               木星・中年期               土星・老年期
    


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Shakespeare's Seven ages of man シェィクスピアよる人生七段階

2015年05月12日 | 今日の美女
 シェィクスピアは戯曲「お気に召すまま」で、人生を演劇の舞台で演ずる役者の姿としている。
 その七つの姿を絵にした作品がある。
 今日は二つのシリーズを縦に並べてある。

             Robert Smirke                                        Thomas Stothard 

   1 乳母に抱かれた赤ん坊 
   

   2 いやいや学校に通う泣き虫小学生
  

   3 切ない思いを詩に綴る恋する青年
  

   4 名誉欲しさに猪突猛進する若い兵士
  

   5 賄賂で太った太鼓腹の裁判官
  

   6 痩せ衰えただぶだぶズボンの老いぼれ爺  
  

   7 歯もなくなったりで再び赤ん坊に戻って世話される老人
  

◎ 各年代を一つの作品にしたもの

   William Mulready                                               Jane Daniell
  

  作者不詳 二点                         
  
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四世代・三世代

2015年05月11日 | 今日の美女
 四つの年代と三つの年代を一つの作品に纏めてあるもの。

◎ 四世代  子供・青年・壮年・老年


    Jan Miense Molenaer


  Hans von Marees                       Antoon van Dyck
  

◎ 三世代  子供・青年・老年  最後の作品はタイトルが「Three ages of man」となっているがどういうことか判らない。
   
   Tiziano        


  Dosso Dossi                                          Jan van Bijlert
  

  作者不詳                                         acob de Backe
  

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COFFEE TIME

2015年05月10日 | 今日の美女

    

    

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四世代

2015年05月09日 | 今日の美女

   Nicolas Lancret
  

  

◎ 四つの世代の画ではあるが、アレゴリーとして描かれているようであって世代の分け方も異なっている。
  タイトルのラテン語は 「-ORI」と韻を揃え、思春期・青年期・壮年期・老年期とでもいうところか。

  ADOLENTA AMORI 甘い恋 少年とヴィーナス               IUVENTUS LABORI 若者の仕事 青年とミネルヴァ
  

  VIRILINTAS HONORI 男らしき名誉 壮年とジュノー          SENECUTUS DOLORI 老いの苦しみ 老人とサタン時の神
  

上のシリーズと内容も表現もほぼ共通しているシリーズ。

  

  


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Four ages of man 四つの世代

2015年05月08日 | 今日の美女

 人の一生を幾つかの年代に分けてセツトにした絵画シリーズである。
 多いのは「少年期・青年期・成年期。老年期」の四期ものである。
 残念ながら美女四人を使ったセットはなかったので、当ブログとしては不本意なものなのだが・・・

◎ 上流階級の四世代

  


  


◎ 中流層の四世代

  

   


◎ 庶民の四世代

      

◎ 下の三点はこちらの要求に近いセットのようなのだが、四世代そろっていないことと、タイトルから見ると違う年代分けのようでもあって詳細不明。
    

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愛の四つの時 Norman Rockwell  

2015年05月07日 | 今日の美女

 アメリカの著名なイラストレーター。
 少年期・青年期・中年期・老年期それぞれの愛の姿を描いたもの。

  

  

◎ この絵はかなり親しまれているようでしたのような陶磁器人形もある。


◎ 無邪気な少年少女とワン公の四季の姿。

  

  

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Homer Conant 六佳撰

2015年05月06日 | 今日の美女


    


  

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藤娘 2

2015年05月05日 | 今日の美女

   鳥居忠雅                                      北野恒富  
  

◎ 左は大津絵の題材を集めたもの。
  藤娘の長唄から、歌舞伎舞踊の藤娘へと展開していく。その踊りも、月耕作品のように絵から抜け出た藤娘の踊りというのから、松に絡む藤を男女の恋と見立て藤娘の恋心を表す演出というふうに変わってゆく。
   武内桂舟                                                   尾形月耕
  

◎ 森田作品はタイトルが「藤娘」とあっても、お定まりの形をとっていない。
  小妻要                           佃喜翔                        森田りえ子
    

◎ 歌舞伎俳優の、美「女」ではない「藤娘」

  Paul Binnie 中村雀右衛門              太田雅光 中村梅幸                 長谷川昇 中村梅幸
    

◎ おまけの藤娘
    

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藤娘 1

2015年05月04日 | 今日の美女

 藤に因んだ美女と言えば「藤娘」であろう。「藤娘」については過去に扱っているが、今回は新画像中心である。

◎ 「藤娘」は「大津絵」から始まっているようで、その画題の一つに黒塗り笠で藤を担いだ「藤娘」があった。

  大津絵 三点 
    


◎ 大津絵のほとんどは無名の職人絵師のものだが、それを江戸の著名浮世絵師が描くようになった。
 左端は歌麿の藤娘と大津絵の画題の一つ「鬼の寒念仏」の合作のようで「江戸仕入・大津土産」というタイトル、それに歌麿と「土佐光信門人又平」というサインがあるのだが、この又平という絵師は近松作品中の架空の人物とされ、詳細は私には判らない。
 
  喜多川歌麿・又平                     歌川豊国                      長谷川貞信 
    

  鳥居清忠                       鳥居言人                      作者不詳  
    

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Tea time

2015年05月03日 | 今日の美女

    


    

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藤見の女

2015年05月02日 | 今日の美女
 江戸時代においては、藤を見ることは武士たちに好まれた。なぜなら「藤見は不死身」に通ずるから・・・
 なーんていうのは私の作り事、「何事ぞ花見る人の長刀」というわけで、やはりご婦人と一緒が一番。


  歌川国貞                          喜多川歌麿                     菊川英山
    

  月岡芳年                      山本昇雲                          鏑木清方
    

  水野年方                          森田春代                       豊原国周
    

   月岡耕漁                                      揚州周延
  

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プログ村

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