豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

歌川国貞(三代目豊国) 百人一首絵抄 5

2020年08月07日 | 今日の美女

三枚目69番から杏葉牡丹紋様に代って源氏香の紋様になる。

国貞は、江戸時代のベストセラー柳亭種彦の『偐紫田舎源氏』の挿絵を描いており、国貞の挿絵も評判となって彼の代表作の一つであろうから、源氏香の紋様があれば『偐紫』の挿絵との関連は自ずと明らかである。ただそれだけに「百人一首」本来の内容からは離れたものになる。

春の夜の ・ 心にも ・ 嵐吹く ・ 寂しさに

      

夕されば ・ 音に聞く ・ 高砂の ・ 憂かりける

      

 下段四枚目だけ、小間絵の冊子は人物の頭上に置かれていない。

契りおきし ・ 和田の原漕ぎいでて ・ 瀬をはやみ ・ 淡路島

      

ここから源氏香の周りに葵の紋様が加えられている。三枚目は唯一の男性光氏。

思ひ侘び ・ ほととぎす ・ 秋風に ・ 世の中よ

   

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