ベクトライズ

様々な出来事について、その過程や流れ、方向性を自分なりに探っていきたいと、ベクトルと「分析」をひっかけた造語です。

個人の希薄さ

2005年02月23日 21時10分09秒 | 暗い事件について
長崎の少女の件は、小学生ということもあるが、
寝屋川の事件では、すでに高校生の年代。

「個の希薄さ」を感じずにはいられない。

おとなしいで済ませてはいけない何かがある気がする。

「自己主張」は大切なことだ。
思うこと、感じることを的確に表現して、まわりの人に伝えることで、人としての存在を示すことができる。それをしないと、まわりの人たちにとっては価値のないものになってしまう。
徒党を組んで仲良しを装う前に、個としての己をしっかり形成すべきなんだ。

「いじめられる」のは、ちゃんとした主張ができないから、
「いじめる」のは、異質の存在に怯え、それを許容できないからだ。
どちらも「個の希薄さ」に起因する。

ネットでの乱暴なふるまいも、「個の希薄さ」の証明と言える。
攻撃的な行動で、自分を認めさせたいのだろうが、認められてもなにも得られない。

子供たちは、狂った大人たちの中で育っている。
大人たちがもっとしっかりした「個」を持たなければ、彼らもまともに育ちはしない。エリートを気取って税金にタカる高級官僚や、事なかれ主義で成り上がった無責任経営者たちが、この国を代表する現状では、人格を云々するのは馬鹿げたことかもしれない。

我々大人たちが、自覚を持って成長しないと、この国の不幸な循環を止めることはできない。