二回前にいただいたきけろさまのご質問についてつべこべ考えてしまいました。ちょっとここいらでまとめてみます。
「質問なんですが、六つの「ん」や二つの「ザ行」をそれぞれ別の記号で表現している言語は多いのでしょうか?」 滋賀県 きけろさま
日本語はほとんどの音に母音をくっつけてはなす言語です。外来語を見ればすぐわかります。
basketball → バスケットボール
明らかに原音よりも母音がおおいですね。英語は3つなのに日本語では7つもの母音が使われています。こういった母音がいっぱいつく言語のことを開音節の言語といいます。日本語やスペイン語、中国語も比較的開音節言語です。ところが、日本語は100%開音節ではなく規則からはずれる音があります。
それが、「ん」「っ」の特殊音素です。これらは子音のみで構成されます。
さんま 両唇鼻音
きんにく 歯茎硬口蓋鼻音
きんたろう 歯茎鼻音
コンガ 軟口蓋鼻音
これらの「ん」の音は、上から順に「ま」行の子音、「に」の子音、「なぬねの」の子音、「ンガ」というガ行鼻濁音の子音、を子音だけで発音したものです。つまり、後ろに母音をくっつけた状態なら、日本人は上のよっつをちゃんと区別しているのです。ところが、
あんい 鼻母音
パン 口蓋垂鼻音
このふたつは、「ん」のときにしか現れない音になります。上のよっつに関しては日本人もちゃんと区別していると言えます(母音をつければね)。
ちなみにお隣の韓国や、中国、さらにはインドネシア語なんかでは、日本人なら「ん」としか表現できない音を二つもっています。上の例で言うと「きんたろう」の「ん」と「コンガ」の「ん」を区別するのです。日本人には難しいですねえ。中国語の壁と私は呼んでいます。しかし、六つとも「ん」の音として区別している言語は聞いたことがありません。特に「あんい」の「ん」なんてのは、フランス語では母音になりますし、分類も変わってきます。
一言で言えば、日本語の「ん」はなんでもありだなあってこと。
ただし鼻を共鳴させるという共通点はありますからね~。
すげー、めっちゃ硬いブログになってもうた。
むむむ、アクセス数の落ちて行く音が聞こえる~。
「質問なんですが、六つの「ん」や二つの「ザ行」をそれぞれ別の記号で表現している言語は多いのでしょうか?」 滋賀県 きけろさま
日本語はほとんどの音に母音をくっつけてはなす言語です。外来語を見ればすぐわかります。
basketball → バスケットボール
明らかに原音よりも母音がおおいですね。英語は3つなのに日本語では7つもの母音が使われています。こういった母音がいっぱいつく言語のことを開音節の言語といいます。日本語やスペイン語、中国語も比較的開音節言語です。ところが、日本語は100%開音節ではなく規則からはずれる音があります。
それが、「ん」「っ」の特殊音素です。これらは子音のみで構成されます。
さんま 両唇鼻音
きんにく 歯茎硬口蓋鼻音
きんたろう 歯茎鼻音
コンガ 軟口蓋鼻音
これらの「ん」の音は、上から順に「ま」行の子音、「に」の子音、「なぬねの」の子音、「ンガ」というガ行鼻濁音の子音、を子音だけで発音したものです。つまり、後ろに母音をくっつけた状態なら、日本人は上のよっつをちゃんと区別しているのです。ところが、
あんい 鼻母音
パン 口蓋垂鼻音
このふたつは、「ん」のときにしか現れない音になります。上のよっつに関しては日本人もちゃんと区別していると言えます(母音をつければね)。
ちなみにお隣の韓国や、中国、さらにはインドネシア語なんかでは、日本人なら「ん」としか表現できない音を二つもっています。上の例で言うと「きんたろう」の「ん」と「コンガ」の「ん」を区別するのです。日本人には難しいですねえ。中国語の壁と私は呼んでいます。しかし、六つとも「ん」の音として区別している言語は聞いたことがありません。特に「あんい」の「ん」なんてのは、フランス語では母音になりますし、分類も変わってきます。
一言で言えば、日本語の「ん」はなんでもありだなあってこと。
ただし鼻を共鳴させるという共通点はありますからね~。
すげー、めっちゃ硬いブログになってもうた。
むむむ、アクセス数の落ちて行く音が聞こえる~。