光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

病室の風景

2008-09-19 18:56:46 | 散策
  毎度のことだが、あまり嬉しくもない。何も起きないからなー。

  いつものように、病院の入り口に着く。今日はそんなにお客さんはいないようだ。早いといっても、大体同じ時刻。受付とか、それから外来とかに関係なくエレベータに向かう。いつもの人が、案内で、立っていて、ときに小さな声で、挨拶をする。少し行くと、カフェテラスのようなものがあって、本当はなんだか知らないが、食事か軽食が取れるようだ。それと関係なく、テーブルと椅子も置いてあって、そこで新聞を読む方がいる。他に、も色々。しかしざっと見るだけ。回廊の右側には、写真が貼ってあって、それ以外に絵画も飾ってある。これもあまり見ない。写真はかなり頻繁に変わっている。コンサートとかの案内もある。入院している方のためのものだろう。

  少し長い距離があって、エレベータが来るころ、母も到着するはずだが、少し時間がかかるようで、先にいってもらった。慌てることはない。それで、病室の階に着く。ナースステーションで挨拶をする。受付の方が、新しく変わられて、それで私の名前も覚えてもらえる時間がたった。病棟の受付の仕事というのも並大抵ではなく、多くの人が出入りして、大変としか言いようがない。お医者さんがいて、看護師の方がいて、他にも病院にはいろいろな職の方がいる。それから、入院している人がいて、その家族がいる。気が遠くなりそうだが、その受付の方に少し笑みがもれたというのは、いいことではないか。

  父の病室。いつもと同じ。ただ、呼びかけても反応はない。とろんとした目を半開きにしている。すぐにはわからなかったが、熱がある。熱で急に様態が変化するというのが、この2年半くらいの大きな変化で、今見ていると、熱で意識朦朧とした状態がその昔がよみがえる。しかし、この状態が、何回となく繰り返し現われる。平熱といっても、36℃くらいだろうが、いつもの父の体は、触ると冷たいというのが普通。少し意識があるときは、冷たくは感じないが、体温は36℃台。今日は37℃以上あって、しかし特に熱を下げることもやらない。また自然と下がってゆくようである。今日は、熱のある日に偶然に当たったというだけ。
  心拍数が当然高くなる。75から90くらい、これも変化が激しい。この状態で、父に話しかけても、何の変化もない。ただ、目は開いて、どこかわからないある点を眺めているようだ。

  しばらくして看護師さんが来られる。その前に介護用のものを先に購入することにした。何度も同じものを買っている。少し文房具の当たりも眺めたが、透明なビニルのファイルが、綴じられるようになっているそうゆうものは売ってなかった。これがあると、これまでの書類などを一覧するときに便利だが、ない。病室に戻る。お金だけ払って、ということは今回はなかった。右腕を骨折して、ギプスをはめている若い人が携帯で話している。
  それで、看護師さんのやって来られたところに戻ると、熱はもうわかった。後は、痰がかなり気管支辺りに溜まるらしく、これは吸引装置で吸い取るしか方法はない。それで鼻からと、あとは喉に開けた穴から、細長いチューブを入れて、吸引する。このときはさすがに父も苦しそうというか、少しこそばいものがあるのか、むせたりもする。しかしそれで、少し目も覚めて元気になるようで、苦しそうに見えて、これが一番大切な医療行為のようだ。痰が切れやすくなる、そうゆう薬を吸引させることもやる。これが終わると、父もかなり楽になったようで、息をするときに出る音も小さくなる。再び、目がとろんとしてきて、眠りの世界に戻っているかのようで、まー苦しんでいる様子はなかった。簡単に医師と話すが、特に聞くことはなかった。

  こん先どうなるのか考えても仕方のないことだが、もし次の病院でベッドの空きが出ると、転院ということになるのだろう。そこまで、持つかどうか。それも問題だが、この先も結局のところ気の休まるときはないようで、もう諦めてはいるものの、複雑怪奇、人の心というのもどう変わるか、自分でもわからない。これも、まだまだ初歩的な看護の段階というところかとも思っている。

  病室は特に殺風景でもない。

  少し昔のファイルを見ていたら、もうこれも今年が最後という、例の赤いサボテンの花があった。




  どのくらい赤い色か、なかなかわからないが、これはもう夕日に近いときだったかも知れない。




  花のあっちとこっちに合焦しているもの。上はあっちで、これはこっち。




  本体とそのトゲ。トゲが結構厳しい色。




  急速に、光量が落ちた。この淡い光のサボテンというのも自分でいうのもおかしいが、面白いものである。

朝の空の妙

2008-09-19 16:03:13 | 散策
  大体600mくらいあるか、7、8分だとそのくらいの感じがする。
  一時間で、大体4km、すると15分で、1km、7、8分だと、5、600m。
  この距離を往復すると、なぜか30分くらいかかってしまうが、
  それには歩く以外の時間があるから。
  さほど重くないものを持つ。右手の手首の辺りが最近特に痛い。
  おかしい。

  同じより少し遠いと思われる、そうゆうところにも、もう一度ゆく。
  これで、今日は少なくとも2kmは歩いただろう。
  でも、2km歩いたからやせるか、たぶんやせないよな。
  最低で、3kmは歩きたい、どうするか。


  朝の妙。ぬるい朝。




  明暗のある朝の様子があった。それから、雲が赤く少し焼けたのは、
  朝書いたとおり。




  大体見た目と同じ色。光だけで、いろいろな色が出る。
  なんでこの色が出るか、それが不可思議。




  ギラッとした、今はあまり歓迎されない、朝の空がある。
  そのときは暑いだけ、と思うわけだけど、この色具合は
  それだけはなかなかよいように思える。

雨の匂いがする

2008-09-19 06:46:33 | 散策
  朝のお天気、小雨もあり、晴れ間もあって、ギラギラ太陽がある。今日もあった。風がなく、小雨の程度も、道が半分濡れている程度。アメダスの6時の気温、23.6℃。気圧は1013.1hPa。室温26℃、これがいけない。

  雨の匂いを久しぶりにかいだ。これも雨の結果、あるものは消えてあるものが空気中に舞ったもののようだが、これが土の匂いと同じように思える。乾燥していた土に、雨で、空気中に土の匂いがする。これが意外とよく、このところ稲籾の、それとイネの葉っぱの匂いで、少し飽きていたから、余計にこの雨の匂いがいい。
  気温が高く、空気も乾いていて、外に出ると瞬間に蚊に喰われていて、何度歯痒い思いをしたか、まったく情けなくなってくる。大雨の心配は今はなさそうだから、少しでいいから雨降って欲しい。

  朝は思ったより明るく、空の雲は秋の雲で、その後、日が山を越えて出てきたとき、さらに雲の隙間から顔を出した。これだから、まだ残暑そのものという感じである。で、もう少し遡ると、雲もある空が薄めだけど、焼けていて、赤く、あるいは黄色く染まった。この朝焼けは、少し長い間続いて、その後その色が濃くなった。

  外に出てみる。もうずいぶんと時間がたった、アゲハのサナギ、これは石になった。それから、これはきのうのことだが、小さなアゲハの幼虫が、壁を登っていた。これは、そのまま見ていただけだが、姿を消した。今頃出てきた、小さめのイモムシ。これから、まだ大きくなる?。
  ヒガンバナの一部が枯れ始める。咲き出して早いものは1週間はたっている。その間雨らしい雨はなく、暑かったから、花もしおれてくるというもの。少し早いと思う。結構長持ちする花だという印象があったが、そうもいかなくなった。出て来る時刻を少し変えないといけない?。まだ彼岸に少し足りない。
  新聞に、ヒガンバナの写真がまだ出ていないように思うが、早めに撮って彼岸の前日くらいに出るのかなど思ったりする。また歩いている限り、他でこの花を見かけないというのも、不思議といえば不思議である。