光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

雨の雫が落ちる音に似ている

2006-06-23 19:15:20 | 散策
  私が撮っている、今となると特別な何かがあるとは思えないが、アジサイの花は、いろんな木々の西側にあって、朝は日が当たらなくて、暗いといっていい所に生えている。
  雨が少し降って、ようやく球形の小さいタマが開いたときに、私は妙な音を聞いた。シャワシャヤシャワシャヤ、これを正確に書くことは出来ないが、恐らく少し降った雨が木々の葉っぱや枝やらにくっ付いて、それがしばらくして、水滴になって、また下にある葉っぱやら、地面に落ちる音だと思った。
  だが、何回も書いているが、雨らしい雨も降っていない。さらに、雫が落ちるなら、たとえば私の額なりに手に、ちょっと怖いがカメラに、その跡、つまり水滴が付いていいはずである。晴れていてもその妙な音がする。夜露、結露かもしれない、勝手に想像は膨らむが、植物が水分を吸い上げている、その音かもしれない、など思った。だが、そんなことはありえない。
  まわりに、分かりやすい木、ツバキがある。この木をしばらく眺めると、毛虫がいた。でも、毛虫が、昆虫です、ツバキを食するのはしょうがない事である、そうゆう感覚がかなり昔からある。一昨年くらいから、その程度が、尋常ではなくなった。ずらりと並んだ毛虫を眺めるのは、私も好きではない。去年は、もっとひどく、ありとあらゆる木が、その葉っぱを、昆虫の一形態に供給した、大仰に書いている。植物も驚いたのか、晩夏だというのに、新しい葉を出すものもあった。
  昨日の『北日本新聞』の朝刊に、チャドクガの幼虫、毛虫の事、が大発生して、ツバキ、サザンカの葉を食い荒らしている、と言う記事が掲載されていた。写真を見ると、ほとんど、うちの毛虫と同じだ。
  これを見て、不可思議な音の正体を私なりに断定した。毛虫が植物の葉を食べている音。



  少し前の日没の写真ある。ほとんど夏至といっていい。これを、じりじり焼かれているととるか、穏やかととるが、心の持ちようだが、雨が降らない、降ってないという証左でもある。世の中、ホント、うまくゆかないなー。