パラダイスネット724(再)

2005年にやっていたブログです。
当時の書き込みをそのまま再投稿しています。

SS3 使い方

2016年12月02日 | SS
SS3 使い方

どうもよくわかんないなぁ。
このブログの使い方がよくわからない。
記事のせたり、写真のせたりはできるんだけどね。
デザイン変えたりもできるんだけどね。
情報みれば来てくれた人がわかるというけど・・・。
なんの事かわかんないんだよね。
トラックバックってなん?
記事の文字をどうやったら大きさ変えれるの?
MSNブログの一覧てないの?
記事上げれるから、まぁ別にいっか。
ね。
<Nick>

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(初投稿日)2005.3.15.(火)
 記事の内容は2005年当時のものです。

SS2 出血

2016年12月02日 | SS
SS2 出血

俺、昨日トイレに行って大きいのをやったら・・・
血が出た。
ホラー映画のように便器が真っ赤になっていたんだ。
やばいな~。
貧血になるんじゃないか?
出血多量で死ぬんじゃないか?
泣きそうだよ。泣いたよ。
しばらく便所紙を尻に挟んで止血してた。
どうしよう。
<Nick>

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(初投稿日)2005.3.15.(火)
 記事の内容は2005年当時のものです。

第二話 長崎のブリーフ

2016年12月01日 | STORYS
第二話 長崎のブリーフ

天気のよくない日が多いのが長崎県の特徴なのか?
昨日の夕方の雨は、今朝は降っていなかった。

路面電車が行きかう、なつかしい街並みが、昼間の雑踏を和ませていた。
俺は昨日から長崎市内にいた。
今日のクライアントは曙町にいる。
俺は路面電車を宝町で降りて、稲佐山方面に歩いていくルートを選択した。
歩くのはたいした距離ではない。
時間もあり、気持ちい陽気だ。
散歩がてらに丁度良いではないか。

ホテルのラウンジで朝食をとる。
和風定食にするか、または洋風セットにするか、少し考えた。
珈琲は飲みたいが、味噌汁も食べたい。
少し悩んだ後、珈琲が勝利した。
さぁ、朝食もとったしのんびりと出かけるか。

なんの問題もない。
全てが順調に進んでいる。
路面電車が車をかき分け、宝町に到着した。
「ギッギー」
「プシュゥ」
扉が開き、すがすがしい陽気の中、俺は一歩を踏み出した。
「グュルルルゥ」

なんだ?今の異音は?
おかしい。何かが狂いだしている。
なんだ。
「グュルルルゥ」
うぉ!腹痛だ!凄まじい腹痛が俺を襲った。
やばい!

朝、最新式のホテルのウォッシュレットで完璧をきしたのに。
なぜだ!?なぜなんだ!?
あの洋風セットの野郎か?
「グュルルルゥ」
うぉ!原因はどうでもいい。
今、この状態を何とかせねばいけない。

コンビニ、パチンコ屋、なんでもいい・・・。
今の俺に必要なものはたったひとつの便器だ。
どんなに汚くてもいい。
壊れて、臭くてもいい、丸見えでもいい。
便器がほしい!
誰か!俺に便器をぉ!

「グュルルルゥ」
うぉ!だめだ!肛門の括約筋も一杯一杯の状態だ。
早く何とかしなければ、俺が醜態を晒すのも時間の問題だ。
店も何もないじゃねえか!
何でこのルートを選択したんだ!
俺はなんてバカなんだ!

「グュルルルゥ」
うぉ!このままではかなりヤバイ。
流動性の高い排泄物が今にも、
「こんにちわ!」
と顔を出しそうだ。
早歩きをするにも、ケツを締めながらだと、まぬけな歩き方になってしまう。
向かいから歩いてくるおばあさんが、俺をさけてすれ違った。

「グュルルルゥ」
「グュルルルゥゥゥゥゥ」
うぉぉぉ!もうここまでか!

奇跡!
ガソリンスタンドがあるではないか。
神は俺に微笑んでくれた。
助かる。
これで助かるんだ!
「トイレ貸してくれ!」
という俺の姿を、店員が見ることもなく、俺はトイレに駆け込んだ。

「ムリムリムリムリ・・・」
俺を地獄に引きずり込もうとしていた悪魔は出ていった。
「あ、あ~」
悪魔が便器に落ちない・・・。
音もなく天国が崩れていった。
悪魔はケツとパンツのはざまにいた。
どうやら、慌てた俺はパンツを脱ぐ行動を省いてしまったらしい。
妙な静けさがあたりを覆っていった。

平穏な日になるはずだったのに。
なぜこんなことになったんだろう。
俺が何か悪いことでもしましたか?
歯磨きも、挨拶も、親切もしてるじゃないですか。
どこで今日の歯車が狂ったのだ。

今朝の心地よい陽気は、ノーパンにはまだ肌寒い。
落ち着きのない股間がたよりないまま、クライアントに向かった。
「真っ白いブリーフ買おう」
クライアントの話はうわの空で、無意識に手を握り締めていた。
<Nick>

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このブログの内容により問題、不利益等が発生しても責任はおいません。
<@NC724NET>

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(初投稿日)2005.3.14.(月)

SS1 ブログ開始

2016年12月01日 | SS
SS1 ブログ開始

ものすごくいい加減にブログを立ち上げてしまっちゃいました。
「パラダイスネット724」って!?
どうしてこんなブログ名付けたんだか・・・。
「NC724NET」って!?
いったいどういう意味なのか・・・。
ぜーんぶ、なんの脈絡もなく、思うがままに。
目的もなく・・・。
ホントいい加減だなぁ~と思うよ。
俺っていい加減な性格なんだよな~。
ねぇ?
<Nick>

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(初投稿日)2005.3.14.(月)

第一話 釧路の空港

2016年12月01日 | STORYS
第一話 釧路の空港

昨日の夕方から降りだした雨は、乾いた季節にほんの少しだけ潤いを与えてくれた。
すこづつ暖かくなり始め、大阪でも春の訪れを肌で感じれるようになってきた。

今日の午後、釧路でクライアントに会わなければいけない。
シンプルなデザインの壁時計は、既に8時をまわり、秒針は高速で回転していた。
9時55分フライトだ。そろそろ出かけないといけないころだな。
マンションの地下駐車場、42番に停められた黒いセルシオに乗り込む。
「ドムッ」
静かにエンジンをかけ、ホイルスピンさせながら白煙と共に国道へ踊りでる。
ここまで勢いよく発進させるつもりはなかったので、少しばかり驚いた。
「ドクン、ドクン」
少しパニックになリつつも、どこをどう走ったか、
信号をまもったのか、事故をしなかったのかも、わからないままに、
大阪湾沖の関西空港に到着した。
立体駐車場に車をしずめ、空港ロビーへと向かう。

・・・少し躊躇した。

なぜならば、俺は飛行機が嫌いだからだ。
あんな鉄の塊が、宙を飛ぶわけがないと思っている。
絶対何かのトリックが隠されていて、みんなだまされているのだ。

しかし、今日は覚悟を決めて乗らなければならない。
クライアントは釧路で俺を待っている。
2日前から一睡もできていない目は、焦点が定まらない。

「ドクン、ドクン」
心臓の鼓動が早くなってくる。
鼓動が手荷物検査に反応するんじゃないか、と思いながら検査ゲートをくぐる。
「ピンポーン」
うわっ!反応しやがった。
いや、引っかかったのはキーホルダーだ。
驚かせやがるぜ。まったく。
チェックインをすまし、国内線出発ロビーで待つ。

「ドクン、ドクン」
心臓の鼓動が、さらにうるさくなってきた。
近くの人に聞こえるんじゃねえのか。
横でグレーのスーツを着た、小柄なサラリーマンが携帯電話で話をしている。
「今から乗るからさ、そっちには12時頃には着くよ」
(フッ、無事着けばいいけどな・・・)
いけない、フライト直前の恐怖のため、どうしてもネガティブに考えてしまう。

なんだ、こんなに少ないのか?
コンパクトなジェット機内に客はまばらだ。
(ひょっとして危険なフライトと知って、みんな乗らないんじゃねえのか?)
いけない、いけない、またもネガティブな考えだ。
スチュワーデスの近くの窓側の席に座り込む。
外が見えないように、そっと窓のブラインドをおろす。
「キー・・ン」
ジェット音がやたらと耳につく。

「ドクン、ドクン」
「当機はまもなく、釧路空港に向けて離陸いたします。」
「ゴァー・・・」
う!とうとう離陸しやがった。
「ゴァー・・・」
うぁ!傾いてる傾いてる・・・。
なんだ旋回してるのかよ。驚かせやがって。

「ドクン、ドクン」
焦点の定まらない目は、雑誌の同じ頁をずっとみてる。
イヤホンからは音楽が流れてくるが何も聞こえてはいない。
目を閉じて寝ようと試みるが、寝れない。
それどころか、2日も寝てないくせに目がさえる。
足の裏から飛行機の振動が伝わる。

「ガクン!」
うぁ!なんだなんだ。なんの音なんだよ!
「グオン!」
うぁ!ジェット音が変わった。どうしてなんだ。
「ゴアー!」
うぁ!いま少し落ちなかったか。
「当機は関西空港を出発し、順調に飛行いたしております。」
うそつけ!
もういやだー!降りる!降ろしてくれ!
心の叫びが頭をかける。

「お客様、お飲み物はいかがですか?」
お!スチューワーデスさんだ。
ここは冷静を装いながら、ジェントルに対応しなければいけない。
「ス、ス、ス、ス、スープを下すぁい。」
だめだ!声が反転してしまった。
くそ!笑われてるじゃねえか。かっこわるいぜ。まったく。
ええい、そんなことはどうでもいい。
今は生きるか死ぬかの瀬戸際なんだ。

もうそろそろ、北海道の上空だろう。
ソー・・・っと、ブラインドを少し上げてみる。
「お客様、今は函館上空です。」
親切にもスチュワーデスが声をかけてきた。
「ホラッ」
「ガバー」
こら!勝手にブラインドを全開にすんじゃねぇー。
スチュワーデスが親切そうに、開けた窓を指さす。
「あのあたりが函館の・・・」
ほっといてくれ、外はみたくねーんだ。
しかし気のいい俺は、
「ほぅ」
とつぶやき、血走った目で窓の外を覗いた。
「おぅっぷ」
当機はマジで空の上にいやがるぜ。

「ゴァー」
その後、釧路空港までどのようなフライトを経験したかは、覚えていない。
ただ、釧路空港には、呆然とよだれをたらしながらたたずむ俺がいた。
「明日帰らなければいけない・・・」
声にならない言葉を、ぐっとかみしめた。
もう枯れたはずの涙が、ほほを流れたような気がした。
<Nick>

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<@NC724NET>

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(初投稿日)2005.3.12.(土)