洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

野口式 製麺機

2018年05月30日 | ものづくり

先日、外注先で錆びだらけの製麺機が目に止まりました

機械の佇まいをみて、私が上手く製麺できるか?? うどんが好き

と言うより、 この機械の本分と言うか・・・

もうひと働きさせてあげたくなって引取ってきた(苦笑)

 

工場に持ち帰り、みんなに見てもらったら懐かしがったり

珍しがったり・・・で、どこに飾るの? って言われました。

錆びをとって使えるようにすると言っても信じてもらえませんでした

月末に向けて、サンプルの製作依頼が詰まっているのですが

なかなか、糸口が見つからない案件の息抜きに、私自身、物珍しさもあって、

早々に分解してみました。


分解してみて、錆びを落としてみるとひび割れ箇所がありました。

この部品、鋳物ということで、1本500円くらいする鋳鉄用の溶接棒を

はじめて購入して溶接してみました。

また、捏ねた小麦を伸す受け口部分が欠けています。


止めネジも本体に中折れしていて針金で止めてあったのですが

せっかくなので、工場にある鉄片を切り出してくっ付けることにしました。

鋳鉄と軟鉄の異素材の溶接ということでなかなか上手くいきませんが

使う分には支障がない程度の見た目より強度で溶接しました。

複雑な形状の錆び取りと言うことで、今回はサンドブラストを

使ってみることにしました。

とはいっても工場にはサンドブラストは無いのでスナンタ製作所の

若林さんから借りて錆び取りをしました。

サンドブラストの経験が無いので粒度については使ってみないと

わかりませんでしたが、とりあえず、付属の珪藻土のものでなんとかなりました。

小麦の接するところはマスキングテープを貼り、歯車、骨部材等は

ペイントしました。

今回は、組み立てる前の状態を控えていなかったので何度か

組直しをしましたが、なんとか使えるようになりました。

朽ちた木部のハンドル、土台板は新しく製作しました。

工場にはレーザー彫刻が出来る設備がありますので、土台板に

粉と水の配合比率と季節によるポイントを彫刻してみました。

冒頭に書いたように麺打ちをしたくて取り組んだわけでは

無いので、しばらく眺めて、どこからか小麦粉が届くまで

しまっておくことにします。


使ってみたい方がいましたら、ぜひ使ってください。

喜んでお貸しします!



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