P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

デス太郎の罠

2017-10-31 | 別口入力にまつわる諸問題
ペンタクラスタキーボードの基本コンセプト 2017.ver を上げてからそれほど経っていないというのに何なんですが、別口入力「でs」に細かな不備が見られたので早速修正しなければなりません。
当初、下記の語をひと続きで入力しようとするとき
でしょう→[でs]ょう
でした→[でs]た
です→[でs]
のように入力します。
…のように解説しておりましたが、いくつかの例外が思い至らなかったケースがあり、これの対応策を考えねばなりません。

例外ケースを以下に列挙したいと思います:
(例1)口語のネットスラングなどで「-ですた。」と書く例もなくはない
(例2)九州弁で「-ですたい」ということがみられる
(例3)「次はあなたの番です太郎さん聞いているの?」などのようにひと続きでいうこともある
…これらは[でs]た=でした のように変換することが定められているせいで「ですたい」も「でしたい」になり
「です太郎さん聞いている」も「でしたろうさん…(太郎の変換タイミングを見失う)」のようになってしまう危険をはらんでいます。

このような現象に対しての解決策として「です」の一旦確定操作としてキーボードでにをは部にある[○R]キーと[×R]キーを活用したいと思います。
要は「ですたい」を[でs]→[○R]→たい のように入力したり、
「ですたろう」を[でs]→[○R]→太郎 のように入力するというものです。
「です」に後続する言葉の入力の前に、一旦[○R]キー打鍵を挟んで後に続ける方式で、ちょっとまどろっこしくなりますが一度確定(≒Fix)というステップを踏んでいるため間違いがありません。
あらゆるかな文字との接続が考えられますが助動詞「です」に絡んだ変換不全要因は[でした]⇔[ですた]の齟齬に関するものだけなのでこれで対応できているものだと考えます。
逆にいえばこれらの限られたケースの為だけに別口入力[○R][×r]キーを贅沢使いしている、と表現しても良いかもしれません。
同様に一応念のため「でし。」(終助詞的調子のある語尾)という使い方もなくはないので他にも見落としがないようにするため
「でし(※末端部)」を[でs]→[×r]の要領で入力するものと定めます。(でしWAAAAAN!!なんていうのもあるかもしれない)

これで、盗んだハートはココです隊♡ なんて洒落たグループ名も安心して表記できますね(笑)。
ただし、「御徒町ですた丼を食べた」のときは別口入力「で」を使えば事足りますし、「です体(文体の基調スタイルをあらわすことば)」などのようなときは律儀に[でs]を置かなくてよい=ベタ打ちのかな入力文で対応
…と捉えることができます。「です」がそのもので文法範疇ではないパーツ化している例ですね。

このように[でs]→[○R]で「です」確定 / [でs]→[×r]で「でし」確定 としてありますが、この「確定」はかな漢字変換の一文としての確定ではなく助動詞「です」の活用変化がひとまず仮Fixしているという意味であり、本来の意味でのIME変換の確定の事ではないので注意が必要です。
Fixを受け付けた後も未変換文字列の入力は依然として継続しており、変換エンジンのふるまいの中でもひと癖ある部分となっているため適切なコード記述・設計が求められるところでしょう。



…これでひとまず別口入力[でs]キーまわりの難点は克服したかな、と思えましたが…。
確かに、うまく凌げたかのように見えます。シフト状態を解除するのにべタのかな文字キーを使わずに文法的機能キーとしてはたらく[○R][×r]キーで処理すれば通常のかなつづりとは違うチャンネルで余計な干渉を起こさずに境界をはっきりさせられますので理に適っていますし、用途を持て余し気味だった[○R][×r]キーを活かすことにもつながりました。
前置してある[でs」キーの性質も別口入力パーツ(文法機能のもつキー)から別の別口入力パーツへの接続なため、本来の「disる」「トラブる」のようなベタ・英/かな文字とは明確に違いますので後続させる[で-す][で-し]の形を特異な別個の存在として保つことができます。

しかし安堵したのもつかの間、どこからともなくこちらに呼びかける声が飛び込んできました――。

「ホーッホッホッホ♪甘い甘い、そんな解決法じゃまだまだ手ぬるいわ。ちょっとやり方が雑でしてよ。」
「今宵はアタクシとっても腹ペコなんですの。なにか美味しいお料理ないかしら?」
そしてそのお供らしき初老の男性が後ろから現れてこう続けます。
「まったく、姫のお供をするのも一苦労でして…。そこの青年殿。このあたりに何かシャスデリなスペシャル・ディナーはござらんか?」

デス太郎「全く何だ…?突然現れて…。」
デス太郎(やれやれ、まったく面倒くさい事に巻き込まれてしまったみたいだな…)

…デス太郎はこのとき、これから自分の身に起こる運命の事など、知る由もなかったのでした。

(この物語は一応続きます。)
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