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日々是好日

恨み < 恩

2008-05-17 | 人生・感動

 日本から中国四川に派遣された国際緊急援助隊の活動に対する、地元住民の感謝に関する記事


援助隊の活動はテレビやラジオ、新聞で取り上げられており、住民の関心は非常に高い。多くの住民が「外国の中で最初に来てくれたのが日本からの援助隊だ」と感謝の声を口にし、日本政府が多額の援助を拠出したことについても謝意を表した。

家が半壊して路上生活を余儀なくされている何光敏さんは「心より感謝したい。徹夜で活動してくれたと聞いている。日本との関係が永遠に友好関係であればと願う」と話した。


 そして「反日消えた? ネットに謝謝の嵐。救援隊派遣で歴史動く」という記事

信じられない事態だ。犠牲者が5万人にのぼる恐れもある中国四川大地震で、外国として初めて日本の国際緊急援助隊が被災地入りしたが、中国のネットが「ありがとう、日本!」の書き込みであふれたのだ。チベット問題での国際的孤立から日本重視に移りたい政府。アニメなど日本文化の大量流入で「親日」の土壌があった民衆。だが、お互いにそれを表明することは「売国奴」を意味し、最大のタブーだった。それが未曾有の震災によって「反日」の壁が崩れ、歴史が動いた。

≪私は日本人が嫌いだった。かつて無数の中国人を殺した。でもそれは前の世代のこと。援助隊は人数こそ少ないが私はとても感謝したい。中日の永遠の友好関係に発展することを望む。日本の友よ、ありがとう≫。
≪ただ、ただ、感謝している≫
≪なんでもっと早く呼ばなかった。彼らの経験はすごい≫
≪ずっと日本に偏見があったが、日本人はいい人だ≫
とネットの書き込みが相次いだ。

騒ぎには予兆があった。地震直後から中国人の間で「なんで経験豊富な日本の部隊に派遣を要請しないんだ」という声が出た。日本が5億円の支援を表明すると「もう歴史なんて言い出すべきじゃない」「未来志向だ」との意見まで出た。


 戦後、日本が償いとして中国にいろいろと経済的に援助してきたことを、一般の国民にはよく知らされていないという話を聞いたことがあります。今回、日本の援助、特にこうした人道的援助が大々的に報道されたことの影響は大きいでしょう。

 特に震災地域は日中戦争で重慶爆撃を経験し、最も反日感情が強い地域とされているそう。政治的な様々な問題、そして外交策としての意図がありますが、そんなことよりも、只々、国境・国籍を越えて、困っている人、苦しんでいる人を助けたいという一生懸命な援助活動を目の当たりにしたとき、過去の恨みを現在の恩が越える・・・ 『恨み < 恩』になってはじめて、『未来志向』という言葉が出るものなのかもしれません。

 政治的にどうなっていくかは分かりません。でも、今この瞬間に「感謝」を通して心が通じ合っていることには理屈抜きで心打たれました。  

 

【5/20 追記】

 日本の国際緊急援助隊は19日に現場から撤収との記事


生き埋めになった被災者の生存率は、72時間を超えると大幅に下がるとされる。救出活動は12日の地震発生から4日後の16日からで、当初から困難が予想された。

 中国政府からの要請の遅れも影響し、生存者を発見できなかったことは、援助隊の方々にとっても本当に無念だと思います。それでも撤収する援助隊に対して中国の人が感激したという記事がありました。


新華社通信は19日、四川省北川県からの撤収が決まった日本の国際緊急援助隊について「昼夜を分かたず奮闘し、中国人民は深く感激している」との記事を配信。援助隊が四川省青川県で17日、母子の遺体を収容した際、整列して黙とうをささげたことも「中国の人々は忘れない」と称賛した。


 対日感情好転


インターネットの掲示板などにも親日的な書き込みが相次いでいる。日本の援助隊は17日朝、母子2人の遺体を搬出したが、その際、整列し黙祷(もくとう)している様子が新華社の電子版などで流された。これに対し、普段は反日的な書き込みであふれる憤青(フンチン)(愛国主義青年)の言論サイト「強国論壇」には、「日本人民は非常に礼儀正しい。日本の救助隊はプロフェッショナルで、規律正しい」「中国人は日本人の質(人格)を学ぶべきだ」といった賛辞が寄せられた。


 今後、様々な問題の解決にあたって、前向きに対話していくために不可欠な信頼関係が築けることを願います。


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