オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

【バーサス魚紳さん!】夜泣谷・左膳岩魚じゃない....。釣りは魚との知恵比べだったよね?

2020年05月01日 00時00分00秒 | オズマの読書感想文


『釣りキチ三平リアル』世代なので購入は続けている。

 『バーサス魚紳さん!』。

 最近,「釣り」をテーマにした漫画が増えてきた。明らかに「女子校生」ネタを絡ませたものなど,僕には違和感があるが,『魚紳さん!』にもやはり「ちょっと...アレ...違う...」と感じることがある。

TVアニメ「放課後ていぼう日誌」PV (正直無理があると思う釣りガールの究極ネタ

 もちろん『魚紳さん!』の作品自体は好きな”部類”なのだが,どうしても『釣りキチ三平』の描写に比べて,哲学的なものが少ないように感じるのである


昭和は第3巻・「夜泣谷の怪物」=左膳岩魚がターゲット。

 さて,肝心の夜泣谷であるが,時代背景はもちろん異なるが,21世紀になってもダム問題が語られているのはよいと思う。細かい違い;ポイントが「鳴神淵」か「大釜」や,岩魚なのか山女魚なのかも気にはならない。


鳴神淵。左膳岩魚だけでなくても魅力的な雰囲気。

 子供の頃に読んだどんな漫画よりも自然描写の凄さに圧倒されたのが矢口高雄の画力。野球漫画ではいろいろ影響を受けたが,単なる釣り漫画として存在しなかったのが「釣りキチ三平」たる所以であり,評価の意味だと思う。


釣りは忍耐。魚と人間の知恵のくらべっこじゃ。

 こうした釣り哲学を,おそらく矢口高雄先生は少年時代から「聞いてきたり」「肌で感じて」来たのだろう。言葉が浮いていない。底辺である「釣りキチ」の概念は最終巻まで揺らがない。これぞ,名作が名作たる所以であろう。


たまに出てくる『魚紳さん!』の回想シーン。でも,それでは三平君に負けている

 魚紳さんが思い出すのはわかる。対決の度に「奇想天外な発想で切り抜ける三平君」「努力を惜しまない三平君」に驚いたのは僕だけでなく,魚紳さんはもっとリアルなんだろう。ああ,三平君はもちろん仮想の人物ですけどね

 要は「ちょっとこれはマンガチックじゃないの」の方が漫画としては「燃える」わけです。初戦の河口湖でのビッグバスなんて,琵琶湖じゃないだけにいい意味でぶっ飛んでいたし(スピニングでビッグベイト遠投とかね)。まあ,あのままバス釣り対決が続いたら読まなかったけど..。

 まあ,僕がフライフィッシング,まったくやってないからなんでしょうが...。フライフィッシィング,嫌いじゃないし否定もしないけど,僕は下手くそで,1992年に1回挑戦したら腕が痛くて諦めたってのが偽らざるホンネです。なにしろバスが勝手に釣れた時代だったから...。

 よいこのみんなは気にしないで読書しましょう(笑)。