日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

“手帳変え”で自己開発のススメ

2010-12-02 | その他あれこれ
12月に入りましたが、これがまた「アッ」と言う間に1か月が過ぎてしまい、気がつけば新年という流れになりがちなのです。となれば、12月は新年の準備もしながら進めていかざるを得ない訳です。新年の準備の中で実は重要なことのひとつに、来年の手帳をどうするかということがあるのです。「いつももらっている手帳で済ませているから別に準備はないよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もしよろしければ少し私の話に耳を傾けてみてください。

確かに昭和の時代は手帳といえば、銀行とか一流企業から「いただくモノ」という印象が強かったです。恐らくその当時は、手帳には「覚え書き」程度の役割しか期待をしていなかったからなのかもしれません。それでも昭和末期にバブルに向かっていた一時期は、「システム手帳」なるものが大流行した時代もありました。1冊平均1~5万円で、中には10万円を超えるモノもあったりしました。ただそれも、手帳の活用と言う観点からの発展形ではなく、どちらかというと手帳と本(情報シート)の合体であったり、表紙の素材の高級化(本格皮革製など)であったり…。要は「覚え書き」+αの観点で、バブル経済に乗った商売が展開されていたにすぎなかったと思うのです。

バブル崩壊後どうなったかと言いますと、単なる高級志向のシステム手帳は下火になったのですが、企業が不況に苦しむと配布する手帳の簡素化や既成品への変更さらには廃止などもあって、「手帳はもらう時代から買う時代」へと移り変わっていったのです。その流れの中では、バブル期のシステム手帳の登場の経験も役に立つことろがあり、バブル時代のような華美なつくりは求められないものの、自分で買うなら何かもっと役に立つものを使おうという機運が生まれてきたのです。もちろんその流れに拍車をかけたのが長引く不況下での自己啓発ブームでもありまして、「頭のイイ人の手帳活用法」とか「成功する手帳術」とかいうノウハウ本も多く目にするようになり、手帳を「覚え書き」から「自分を活かすツール」に変える人が増え今に至っている訳です。

確かに手帳って、何気に身近にあって落ち着いて考えるとものすごく重要なものであると思います。普通、常に持ち歩きますから、スケジュールやらメモやら、自分の手で書き込むツールとしては最も書く頻度が高いモノなのではないでしょうか。常々申しあげていますが、モノを書くと言う事はイコール「自己の“見える化”」につながることでありまして、ワタミの渡邊美樹さんはじめ多くの成功者たちが、目的達成への道として「目標を自分の手で書いて、毎日見ること」をあげています。「自分の手で書いて、毎日見る」なら手帳以上に適したツールは見当たりません。予定外にもいろいろなことを書き込んで、その日の予定や出来事の記録から次の展開を忘れないうちに描いて書き込んでおく、そんな使い方こそが自己開発ツールとしての手帳の使い方として今注目を集めてもいるのです。「最近はIphoneがあるから、手帳の役割は減ったよ」とおっしゃる方もいるようですが、予定管理はIphoneでもいいですが自己開発はとにかく「自分で書くこと」ですから「打つこと」ではダメなのです。「手帳に書いて」「自分の字で書かれたモノを目で見て」脳のアナログな部分を刺激して初めて自己開発に役立つことにつながるのです。

そんな観点から、最近「自己開発に役立つ手帳」を選ばれることをおススメしています。「手帳を変えるのは使い勝手が変わって嫌だ」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、「変える」のは「手帳」ではなくて「自分」です。「自分」を変えるキッカケを「手帳」の使い方から始めてみるわけです。チマチマした手帳をお使いの方は、まずはサイズの大きな(と言っても持ち運びしやすいサイズ)書き込みがたくさんできるモノに変えてみましょう。手帳を変えると気分も変わります。大きなサイズにするといろいろな事が出来そうな気がして、不思議なことに自分も少し大きくなった気がするものです。さぁ、新しい年のスタートまであと1カ月。自分や職場を変えたいと思っている方には特に、来年はこんな観点から「手帳」を変えてみることをおススメします。きっと効果アリだと思います。

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