日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

08年私の10大ニュース① ~ 10~9位

2008-12-29 | その他あれこれ
今年も残すところあと3日。遅くなりましたが、今年の10大ニュースはじめます。


●10位~パソコン販売のトレンドを変えた5万円PCブーム!●

台湾製5万円PCが日本のパソコン市場を大きく変えました。ASUS、エイサーの台湾メーカーが、シンプル、安価を特徴として今春日本のノートPC市場に殴り込みをかけ、革命的な流れを作りました。デスクトップPCは数年前からDELLなどがビジネスユースを中心として、機能を絞り込んだ安価な製品を投入したことで低価格化が急激に進展していたものの、ノートPCは場所をとらない利点を求める個人ユースをターゲットに「“不要な”高機能→“結果的”高価格」が幅を利かせ、メーカーの収益源的プロダクト・アウト市場と化していました。

そこに登場した5万円ノートPCはまさに革命児でした。流行りもの好きの私も、10万円を超えると購買を躊躇したくなるところですが、5万円弱ならとさっそくASUSのPCを購入し秋より愛用しています。記憶媒体にSSDを使用して諸費電力を抑え、なんと連続5時間は確実に稼働するすぐれものです。東京との行き来の車内での資料作成や原稿打ちに、手放せない状況になりつつあります。

国内各メーカーも台湾製5万円PC人気に重い腰をあげ、“利幅の薄い”「機能限定で安いPC」の製造にようやく乗り出しました。家電量販店でも、マイナーメーカーかつ利幅小のため当初は売り場の片隅で細々売られていたものが、今や人気に押されてPC売場のメイン・ステージを占拠する勢いを見せています。今後は景気下降も後押しして、「高機能→高価格PC」は敬遠され「機能限定の安いPC」が益々主流になることでしょう。この一連の騒動は、消費者を向いた商売が一番強いと言うことの証でもありました。


●9位 ~ 競馬界に“新星”登場!三浦皇成●

当ブログではGⅠレースの競馬予想も扱っているので、競馬ネタもひとつ。武豊以降、待望久しい競馬界の新たなスターが今年誕生しました。この3月デビューしたばかりの三浦皇成ジョッキーその人です。まだまだ弱冠18歳のひよっ子ですが、3月からの10か月間で挙げた勝ち星が91勝!未来永劫破られないであろうと言われていた、それまで武豊騎手が持っていた新人勝ち星記録69勝を10月段階で早々に破り、100勝の大台にも迫ろうかと言う大記録を打ち立てたのです。

新人では初勝利をあげるのだって大変なことです。1年間未勝利の騎手だってざらにいる世界であり、あっさり91勝というのはハッキリ言って凄すぎです。まさに競馬界の“新星”登場です。さてそんな彼が、2年目のジンクスを打ち破って本当のスターになれるかどうかですが、先輩“スター”である武騎手が自身の記録を三浦騎手に破られた日に興味深いコメントをしていました。それは、三浦くんが新記録を作った場所とレースについて、「裏開催の福島で、しかも客の少ない朝の第一レースということですが、これからスター街道を歩む者としては物足りない」というものです。

なるほど、野球の長嶋茂雄をはじめスター選手は注目の舞台へ自らを導き活躍してこそその価値が高まるというもの、武騎手もオグリキャップ感動の引退レースをはじめスター性を裏付ける活躍が多々ありました。三浦くんの今年の記録そのものは文句のつけようのないものでも、スターとして今後の競馬界を担うにはもっとスター性を兼ね備えよとは、武豊にしか言えない素晴らしい後輩への激励でありました。三浦くん来年は、デビュー2年目の秋の菊花賞がGⅠ初制覇という武騎手よりも早い時期にGⅠ初勝利を成し遂げ、次代のスター座を確実なものにして欲しいところです。


あれ、7位まで書こうと思ったのに、長くなってしまいました。とりあえず9位まで。続々アップします!

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