日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

今年の10大NEWS②~7位・6位

2009-12-28 | ニュース雑感
お待たせいたしました。10大NEWS7位から引き続きカウント・ダウンです。

★7位★「iphone・ipodTouch~携帯音楽端末革命!個人的には“ipod依存症”に…」
モノ自体の登場は昨年でありながら、アプリケーションが爆発的広がりをみせた今年、本格的ブレイクをしたのがiphone・ipodTouchであったと思います。TVCMでも告知の通り、iphone・ipodTouchを魅力的にしているのはプラットフォームのオープンソース化が導いた約4万種類にも及ぶ豊富かつ安価なソフト開発による付加価値の向上に他なりません。「音楽ソフトは丸くなければ」と言っていた私でさえ遂にipodTouchを購入(iphoneは文字盤の使いにくさ等携帯電話としての使用感を勘案してパス)。音楽プレーヤーとしての使い勝手はもとより、メーラー、ビジネス・ユーティリティ、学習、雑学、ゲーム等々、ダウンロード・アプリケーションによる小型PC並みの機能性にすっかりはまりまくってしまい、今年1年完璧な「ipod依存症」に陥ってしまいました。元々は携帯音楽プレーヤーでありながら、アプリケーションによる多機能化を他社の力で実現し、ライバルの“元祖携帯音楽プレーヤー”SONYウォークマンを、全く異次元の領域での付加価値創造により完璧に引き離した感が強くあります。マーケティングの世界において、後世に語り継がれるであろうアップルの見事な戦略であったと思います。時代は「オープンソース化」の流れです。歴史的に企業秘密主義が根底で支配する日本の企業文化にとっては、衝撃的すぎるSONYの圧敗ぶりだったのではないでしょうか。

★6位★「マイケル・ジャクソン衝撃の突然死」
今年6月世界を駆け巡った、世界的スーパースター、マイケル・ジャクソンの突然の死のNEWSは世界中に大きな衝撃を与えました。7月からの「最後の英国ツアー」を目前に控えてのあまりにも唐突な死。NEWSを聞いたその時には、誰もが自分の耳を疑ったのではないでしょうか。この秋に公開された、ツアー・リハーサルを収めたドキュメンタリー・フィルム「ディス・イズ・イット」。当ブログでは時期を逸して紹介をできずにいましたが、まるでこの作品をこの形で残すために死を選んだのではないかとさえ思えるほどの素晴らしく感動的な作品に仕上がっていました。50歳という年齢を全く感じさせない今が全盛期ではないかとさえ思わせる高水準なパフォーマンスと、完璧を求める真のプロフェショナルな彼の姿。そして何よりも、チームとスタッフの夢の実現に腐心する彼の心やさしい人間味あふれる姿には、本当に胸を打たれる思いで一杯にさせられました。生前は多々のスキャンダルに巻き込まれ、悪者にもされ続けられてきた晩年の彼でしたが、彼の“真の素顔”がこんな形で人々の心を打ったことはあまりに切ないことであり、彼の死を一層悲しいものにしたように思います。スキャンダル時代に彼を奇異の目で眺めた一人として深い反省の念にかられ、個人的にも考えさせられることの多いスーパースターの死でありました。

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