日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

内閣改造で与謝野氏入閣?こんなのアリ?

2011-01-13 | ニュース雑感
明日内閣改造だそうですけど、今日の報道から思うところを少し。

与謝野馨氏が「たちあがれ日本」を離脱して入閣するとか。これは一般論的に考えてちょっとヒドくないですか。あまりに無節操です。前回の衆院選では地方区で民主党の海江田万里氏に敗れて、自民党の比例代表でかろうじて救われて(いわゆる比例復活)の当選。その後自民党を離党し「たちあがれ・・・」を立ち上げた時にも、比例自民党枠での当選なのだから一度議員辞職すべきとの声も上がっていましたが、今度は1年足らずで自身が立ち上げた政党を離脱して“宿敵”民主党政権に入閣って、おかしくないでしょうか?自民党から立候補して民主党に敗れて自民党の比例枠で当選。それなのに離党して新政党を立ち上げ、今度はそこすら抜けて批判の矛先であった民主党にすり寄っての入閣ですから、有権者を完全にバカにしていると思うのですが、いかがでしょうか。

何やら政界では経済通であるとか、政策通であるとか言われていますが、何度も言いますがこの人、リーマンブラザースが破たんしたその日に自民党総裁選の遊説先で「日本経済の景気の腰は強い。リーマンの破綻なんぞハチがチクリと刺した程度、ご心配なく」とのたまったのです。“素人”の私が同日、「これは日本も含め世界的に大変なことになる」と当ブログで真っ先に書き込んでいたその同じタイミングでです。言ってみれば机上の経済知識はお持ちなのでしょうが、“実体経済オンチ”そのもの。今回の件を見てもこんな全く一貫性のない勝手な行動をとって、いかに国民感情を逆なですることになるのか予測もつかない訳ですから、経済だけではなく全くの“実態オンチ”です。

こんな人をあえて取り込もうという管政権も、何を考えているのかよく分かりません。かえって支持率を落とす結果になるのではないかと思うのですが…。与謝野氏と言えば小泉政権時の自民党政調会長として郵政民営化を強力に後押しした人物です。郵政問題はどうするんでしょうか?政局を巡ってガタついているどさくさまぎれに国民新党の亀井静香氏は、私利私欲の塊たる郵政“逆戻り”法案を今通常国会で可決させようと虎視眈々です。与謝野氏は入閣をするということで、この問題にまで過去と180度異なる対応を取ると予想される訳ですが、こうなるとこの人のいい加減さは呆れてモノが言えないレベルです。別に好き嫌いでモノを申しあげるつもりはないのですが、世にいい加減な政治家が多いとはいえ、常識的にみてここまで無節操な行動をとられる方も珍しいのではないでしょうか。「たちあがる」はずが大臣のイスに座りたいようで・・・。次は「イスに座わらせろ日本」でも立ち上げますか?

ちょっと気になったので言わせてもらいました。