日本一“熱い街”熊谷の社長日記

組織論の立場から企業の“あるべき”と“やってはいけない”を考える企業アナリスト~大関暁夫の言いっぱなしダイアリー~

<NEWS雑感>2/26号「笹川尭・鈴木茂」

2009-02-26 | ニュース雑感

●笹川総務会長、またまた「失言」●

またやってくれたました、この人。自民党笹川総務会長が、今の内閣と並ぶ史上最低支持率だった末期の森内閣崩壊を回顧して、首相辞任の引き金となった「えひめ丸事件」を引き合いに「あの事件のせいで内閣は“沈没”した」と、被害者家族の心境も省みない無神経発言。一体どうなっているのでしょうか?挙げ句、テレビの取材に、「内閣がダメになることを一般的表現で“沈没”と言ったまで。(僕の発言)何もおかしくないでしょ」とは、どこまでも常識知らずの総務会長様な訳です。

笹川氏は、大政翼賛会時代に国会議員の経験もある“右翼の超大物”笹川良一氏のご子息。明らかに“上から目線”でモノを言い、庶民の感情など気にも留めない“思い上がり”の姿勢は、親子二代“スジ金入りの特権階級”ですから、「あ~、ヤッパリね」と思わずにはいられないのです。度重なる「失言」は、“特権階級”の奢りと非常識以外の何者でもありませんね。苦労知らずの二代目は本当に困ったものです。

これまで2回の「失言」は、米下院議長と小渕少子化担当大臣に対する「女性蔑視発言」でした。内容はともに聞くに耐えないものでしたが、前者は海の向こうの話であったこと、後者は同じ自民党の“身内”に対して発せられたものであることで意外にも大きな問題には発展せず、どちらの「差別」も危ないところをギリギリで“難”を逃れたのでした。でも今回はそうはいかないんじゃないですか、と思っていたら、本日突然飛び出した民主党小沢代表の“第7艦隊発言”。「失言」の矛先は急展開で向きを変えました。毎度毎度ツイてますね、笹川さん。運も実力のうち?


●ギタリスト鈴木茂が大麻不法所持で逮捕●

昨日知ったのですが、日本のロックバンドの先がけで多くのミュージシャンに影響を与えた「はっぴいえんど(細野晴臣・大瀧詠一・松本隆)」の元ギタリストでミュージシャン鈴木茂(57)が、17日に大麻取締法違反(所持)の現行犯で、東京湾岸署に逮捕されていたそうです。鈴木茂と言えば、我々70年代からのバンドフリークにとっては、憧れのと言うよりむしろ“神様”に近い存在かもしれないほどの人物です。何しろ、70年代当時日米の音楽的スキルの差が激しくあったその時代に、単身渡米レコーディングしアメリカの一流バンド、リトル・フィートに在籍していた故ローウェル・ジョージのような大物ギタリストと、対等に渡り合ったという伝説を持つビッグネームなのです。

今回の一報は、とにかく音楽ファンとして「情けない」の一言です。いい大人が、57歳のオヤジがですよ、大麻不法所持とは…。ガキが面白半分に手を出したのとは違う意味で、呆れかえってしまいます。売れなくなって落ちぶれた芸能人が“クスリ”に手を出したというなら、まだ理由としては成り立つ気がしますが、鈴木茂氏はその世界では今でも“大物”として確固たる地位にあり、日本人ギタリストとしては確実に5本指に入るような存在です。何が彼をこんなバカげた行為に手を染めさせたのか。

これもまた、ショービズ界に生きる“特権階級”の奢りと非常識でしょうか。鈴木茂のような大物が、呆れる愚行を当たり前のようにしているこの事実。音楽関係者は自分達の世界の「常識」と一般社会の「常識」とのズレを認識し、一人ひとりが襟を正すべき重大事件であるとの認識をもって、再発防止に努めるべきであると思います。