静聴雨読

歴史文化を読み解く

第三の極・1

2010-01-23 08:33:53 | ユートピア探し
昨年はわが国に「政権交代」が実現し、国民はちょっぴりわが国の将来に希望を持ちました。しかし、このところ、また、国民の間に閉塞感が生じつつあります。新しく政権党になった民主党の代表と幹事長に、昔ながらの「政治と金」疑惑が噴出して、一時の政権与党・自民党と同じではないか、という疑念が生じています。

実は、「政権交代」の前の三代の総理大臣(安倍晋三、福田赳夫、麻生太郎)と現在の民主党の代表(鳩山由紀夫)と幹事長(小沢一郎)には共通点があります。世襲政治家であること、と、「政治には金がかかる」と思い込んでいることです。これでは、抜本的な政治改革など期待できない、と多くの人が思っても不思議ではありません。

小沢一郎は、「政権交代可能な二大政党制」を自らの政治信条に掲げ、その目的のため、自民党を割って「反自民連立政権」を作りました。そして、衆議院に小選挙区制を導入する道筋をつけました。小沢の執念が実って、民主党に政権が変わりました。しかし、早くも、「政権交代しても変わらない二大政党制」の影が忍び寄ってきています。

小沢一郎が金科玉条のように標榜してきた「二大政党制」が最良の政治制度なのかどうか、検証する必要が出てきました。 (2010/1)



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