(10)ベルリン国際映画祭
私がベルリンに滞在している間に、ベルリン国際映画祭が始まった。若き映画青年(だった者)としては見逃せないイベントではあるが、今では映画への興味は失せている。
六日目にその主会場であるポツダム広場劇場に足を向けてみた。会場の入口に向かって、お馴染みの赤カーペットが敷かれている。そこを静々と歩く映画スターたちを眺める趣向らしい。
この映画祭では、「12 Years a slave 」の前評判が高かったが、後日発表されたところによると、「ブラック・コール、シン・アイス」という中国映画が金熊賞(作品賞)に選ばれたとのこと、また、黒木華(はる)が銀熊賞(女優賞)に選出されたのにも驚いた。番狂わせ続きのベルリン国際映画祭だった。
(2014-04)