尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

詩「雨季」

2012年09月23日 09時31分46秒 | 新詩集
窓に流れる
雨だれを見ながら

それがガラスにとっての
雨季の川であるように
ことばは
体の悲しみだと
雨季が今年も来たのだと

そのとき
透明なのは
ことばではなく
この体なのだと

この体なのだと
ことばが斜めに流れた

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 詩「思い出の顔―イット」 | トップ | 詩「かたまってくるもの」 »
最新の画像もっと見る

新詩集」カテゴリの最新記事