尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

共食い

2006年06月17日 22時19分57秒 | 詩の習作
満員バスは
傘の先で
靴の先を
つつかれたり
突きかえしたりしながら
雨の中を進んでいく

吊革に
ぶら下がりながら
一粒、二粒
泡を吐いた
金魚のことを
思い出す

おれが死んでから
戦争は必ず
起こると
思う
それはこの世に対する
おれの
恨みかも知れない
と思う

ひじ鉄をくらう

金魚が浮く

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