ぶらぶら人生

心の呟き

南伸坊 『笑う漱石』

2015-08-09 | 身辺雑記
 一昨日の掃除中、作業をしてくださる人の邪魔にならないよう、場所を移動しながら、南伸坊(編・絵)  『笑う漱石』  を読んだ。

 南伸坊さんのエッセイもイラストも楽しく、私は気に入っている。
 先日、山口に行ったとき、書店でこの本を見つけ、躊躇なく求めた。

 扱われている対象が、夏目漱石の俳句であることも気に入って…。

                 

 この本の「まえがき」で知ったことだが、、漱石の俳句は2600もあるのだそうだ。
 「まえがき」には、

 <坪内稔典先生が編集された岩波文庫の『漱石俳句集』を熟読して、漱石がもっとも句作したという、明治二十八年~明治三十二年につくられた句の中から二十八句を選びました。>

 とある。

 その二十八句中、私が知っているのは、ただ一句のみ。
 人口に膾炙した次の句だけだった。

   叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉


 句と絵の融合が、なかなか面白い。
 その一部には、次のようなものがある。                 

     
     菜の花の中に糞ひる飛脚哉       むつとして口を開かぬ桔梗かな


 本の表紙に猫の絵が描かれているのは、漱石の小説「吾輩は猫である」と関係があるのだろう。
 が、南伸坊さんも、猫好きなのかもしれない。
 猫の登場する絵が多いのだ。
 以下は、その作品である。

    
             曼珠沙華あつけらかんと道の端

     
     蟷螂の何を以つてか立腹す      ぶつぶつと大なる田螺の不平哉

     
     一つすうと座敷を抜る蛍かな     物言わで腹ふくれたる河豚かな

 <注> 南伸坊さんの本では、俳句の漢字すべてにふりがながしてあるのだが、省略した。
      漱石の句は、送りがなが、現代のそれとは異なっている。
      写し違いではないことを補足しておく。
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