ぶらぶら人生

心の呟き

楽しく歌って

2018-10-10 | 身辺雑記
 前々から、歌詞付き音譜付きの「歌の本」を探していた。
 ものを言う機会の少ない施設での生活に彩りをつけ、気分転換に歌を口ずさみたいと思っていたのだ。が、きちんと歌える歌が少ない。
 発声のためなら、齋藤孝さんの『声に出して読みたい日本語』で十分という気がし、今までに<1〜4>までを持参して読んだ。意図的に、音読をしてはみるが、ついつい黙読になってしまい、長続きしない。文章は黙読という習慣が身についてしまっているのだ。
 そこで、発声のためには、やはり歌う方がいいと思い、歌詞付き音符付きの本を求めていたわけである。

 私は、小学校入学が、昭和14年である。
 戦時下に育ち、<ドレミファソラシド>は敵性語だと排除され、代わりに、<ハニホヘトイロハ>で音階を習った時代である。
 女学校に入学した年の8月に終戦を迎え、過渡期の時代を生きた私は音楽らしい音楽を習わなかったし、自ら音楽を趣味とすることもなかった。

 幼少のころ、家では、母が蓄音機をかけてくれ、レコードで、たくさんの童謡や唱歌に親しんだ程度。
 戦後の中学校(女学校の併設中学校)での音楽の授業については、あまり思い出がない。音楽といえば、レコード鑑賞の時間が多かったように思う。その後、高校にかけては、音楽が必須教科ではなくなり、音楽と無縁になってしまった。そんな貧しい素養だが、音符程度は読めるし、音符を見ながら歌う方が歌いやすいと感じる。

 帰宅の日を定め、タブレットから注文した本が、家の方に届いていた。 

            
         『美しき日本のうた』は2010年の初版。
       入手した本は2018年の6月に出版された7刷目。

 早速あちらこちらをめくりながら、歌ってみる。
 懐かしい歌が並んでいる。例えば、

            
             「待ちぼうけ」のページ

 母がかけてくれる蓄音機で聞きながら、よく歌った歌である。
 今回、作詞が北原白秋、作曲が山田耕筰であること知る。

 「待ちぼうけ」の背景となった『守株』の故事(韓非子)について習ったのは、漢文の時間だった。
 「宋人有耕田者。」(宋人に田を耕す者有り。)で始まる文章を思い出す。

 一つの歌にも、様々な思い出がよぎる。
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