今日は、76歳の誕生日である。
<人生の余白がいよいよ残り少なくなった>というのが、今日の感想である。
格別な決意もない。ただ来年のことなど考えず、一日一日、できるだけ充足を楽しんで生きたいと思う。
17日の早朝、兄が他界した。享年80歳。
長じてからは、生活を共にしていないのだが、特に父亡き後は、心の中で頼りにしていたので、今は支柱を失ってしまったような心もとなさ、寂しさを覚えている。
兄は、昨年、心臓の手術を受け、無事退院の後、間をおかず脳に腫瘍が見つかり、重ねて手術を受けた。
手術の翌日には、電話で成功を伝えたり、メールをよこしたりした。その恢復ぶりに驚いた。が、その後ははかばかしくなく、徐々に病状は悪化し、昨年末には命永らえるのが難しい状況となっていた。
病床で命をつないでいるだけの、病臥の兄を想像するより、他界後は、かえって安らぎの中にあるのだ……と思え、気持ちの上では楽になった面もある。
18日に通夜、19日に葬儀があり、思い出の中にしか存在しない兄となった。
生きることは、係わりのある人との永訣を余儀なくさせられることでもある。
私はこれまでに、心の中の、大切な存在を、たくさん失ってきた。
寂しいことではあるが、私は、私の残生を生きていくしかない。
大寒中の誕生日なのに、今日は寒さと無縁の日であった。
過去二年の誕生日には、小さな旅に出た。が、今年は兄の病状を案じて、それができなかった。
今日は家で過ごし、妹たちや友人からの祝福メールや電話を受けた。
あまり穏やかな天気なので、昼前、土田の浜まで散歩に出かけた。
気分転換を図りたい思いもあって…。
(その際、目にした日本海や植物をカメラに収め、別稿に留めた。)
昨日、友人から、<超かんたんな英会話>入りのカレンダーをいただいた。
旺文社から出ているもので、私にとっては嬉しいカレンダーである。
このところ、中国語より英語の方に関心が向いている。スーザンさんと、少しでも会話ができればいいと思っているので……。
どれだけ英語力の向上に役立つか分からないけれど、毎日、簡単な英会話に接することは、頭の鈍くなっている私にも、何らかのプラスにはなるだろう。
ちなみに、今日の会話は、以下のとおりである。
A ; Wow, it's freezing cold today.
B ; How do you know ?
A ; I just took the trash out.
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