昨日の赤旗日曜版に、精神科医・中井久夫さんの本が紹介されていた。
『いじめのある世界に生きる君たちへ』
この本は、「いじめの政治学」という中井さんの論文(『アリアドネからの糸』収録)を、少年少女にも読めるように書き直されたもの、という。
横湯園子さん(教育臨床心理学)の紹介文が、載っている。
いじめが後を絶たない今、多くの子供や大人に読まれる価値のある本に違いない。
目に見えにくい、いじめの背景や巧妙さを、考えるきっかけとなる著書であろう。
上記の記事を読んだ後、
私の本棚に並べたまま、読了に至っていない3冊(中井久夫さんの本)を取り出してきた。
『清陰星雨』
『日時計の影』
『私の日本語雑記』
いずれも、エッセイ集なので、拾い読みして、付箋を挟んでいる。
しかし、完読はしていない。
ぜひ、全ページを味読したい。
『清陰星雨』から読むことにし、河口の部屋へ持参することにした。
『太宰治全集 第二巻』と共に。
『清陰星雨』を開くと、付箋をつけた箇所がある。
<最近になって、手書きは脳をはげしく活性化するがワープロやパソコンは全くしないという脳生理学者の報告がいくつかある。字を書く時の手と脳との対話は非常に広汎でめまぐるしく、筆記機械では代替できない。>
と。(このことについては、以前、ブログに書いたような気がする。)
私は、平成元年からワープロを、平成16年からはパソコンを使用し、日記以外は機器に頼ってきた。
中井久夫さんの、上記した文に接して、天声人語の書き写しを始めたのではなかったか?
そのいきさつも、すっかり忘れている。
(頭が、かなり鈍っている。)
朝日新聞社発行のノート、10冊を求めたが、一冊も、使い切っていない。
2冊目の途中まで、切り抜きを貼り付けてはいるけれど…。
中井久夫さんのの記事を読み返したのをきっかけに、
まず、貼り付けた記事を、書き写す勉強から始めよう。
河口の部屋にいるときの、時間の過ごし方の一つとして。
[一日一記事]を目処に。
多少は、頭の老化防止や活性化につながることを願って。
書き写しノート。
かつて書いたノートの一部。
ただ書き写すだけでなく、
<タイトルを考える>
<言葉を調べる>
<要約や感想を書く>
などの欄もある。
それらの出来如何が、
老化現象のリトマス試験紙役を担ってくれるかもしれない。
出かける前、椿の開花に気づいた。
やはり寒さがこたえているらしく、
花びらが、歪である。