小さな旅を計画したとき、天気予報によると、好天に恵まれるはずであった。
が、23、24日の二日間、すっきりとした青空は広がらなかった。
添付した写真が示すとおり、空は薄曇りであった。三次に近づくにつれ、空の一部に雨雲も出て、ひととき車窓に雨滴が流れた。しかし、傘を必要とするほどの雨にはならなかった。
三江線の旅のすばらしさは、風光に恵まれていることである。
水のある風景はすばらしい。特に川や湖が、私の好みである。
山と川のある風景、それが三江線である。
山の緑が、濃くなりすぎていたのは残念だった。もう旬日早かったら、山々が若やいで、さわやかだったであろう。詩人、岡さんの詩句を借りれば、<木々の若葉も もう含羞(はにか)みの色を捨てた>、そんな山になっている。
紅葉の季節の三江線は、どうだろう?
秋も、美しいに違いない。
雪に降り込められた、しんとした眺めもいいだろう。
しかし、再び、このローカル線を旅する日はなさそうだ。
川土手のあちこちに、黄色い花が群がって咲いていた。(写真⑤)
オオキンケイギクという外来種だと、昨年調べて、覚えた植物?
漢字では、<大金鶏菊>と記してあったような気がする。
沿線の植物で目立つのは、卯の花であった。
山が迫りくると、車窓に、白い花が飛び込んできた。
栗の花も、咲き始めた様子。
緑の葉っぱの中に、白い葉を混じえた植物もあった。
ハンゲショウ? ではないかしら?
出雲の荒神谷で、初めて、その名を覚えたのだが、同じものかどうか?
植物の名前を知ってなんになる?
ブログを書いてなんになる?
老化の防止くらいには役立つだろうか?
生活の一つ一つの意義を問い質せば、なんだか曖昧模糊として、
答えらしい答えが得られない。
命があるから生きているだけのような、
味気なさに打ち沈みながら、
かといって、
人のため、社会のために役立つような生き方もできそうになく……
風景と一緒に、私のとりとめのない思念も、流れ去る。
結局は、
車中で出逢った幼子のように、無心に、邪気なく生きていてば、
それでいいのかもしれない。
<自然の風景>ばかりでなく、
私自身の<心の風景>にも、
ゆっくり向き合える、
それこそが、旅の意義? かもしれないのだ。
①
②
③
④
⑤
⑥
が、23、24日の二日間、すっきりとした青空は広がらなかった。
添付した写真が示すとおり、空は薄曇りであった。三次に近づくにつれ、空の一部に雨雲も出て、ひととき車窓に雨滴が流れた。しかし、傘を必要とするほどの雨にはならなかった。
三江線の旅のすばらしさは、風光に恵まれていることである。
水のある風景はすばらしい。特に川や湖が、私の好みである。
山と川のある風景、それが三江線である。
山の緑が、濃くなりすぎていたのは残念だった。もう旬日早かったら、山々が若やいで、さわやかだったであろう。詩人、岡さんの詩句を借りれば、<木々の若葉も もう含羞(はにか)みの色を捨てた>、そんな山になっている。
紅葉の季節の三江線は、どうだろう?
秋も、美しいに違いない。
雪に降り込められた、しんとした眺めもいいだろう。
しかし、再び、このローカル線を旅する日はなさそうだ。
川土手のあちこちに、黄色い花が群がって咲いていた。(写真⑤)
オオキンケイギクという外来種だと、昨年調べて、覚えた植物?
漢字では、<大金鶏菊>と記してあったような気がする。
沿線の植物で目立つのは、卯の花であった。
山が迫りくると、車窓に、白い花が飛び込んできた。
栗の花も、咲き始めた様子。
緑の葉っぱの中に、白い葉を混じえた植物もあった。
ハンゲショウ? ではないかしら?
出雲の荒神谷で、初めて、その名を覚えたのだが、同じものかどうか?
植物の名前を知ってなんになる?
ブログを書いてなんになる?
老化の防止くらいには役立つだろうか?
生活の一つ一つの意義を問い質せば、なんだか曖昧模糊として、
答えらしい答えが得られない。
命があるから生きているだけのような、
味気なさに打ち沈みながら、
かといって、
人のため、社会のために役立つような生き方もできそうになく……
風景と一緒に、私のとりとめのない思念も、流れ去る。
結局は、
車中で出逢った幼子のように、無心に、邪気なく生きていてば、
それでいいのかもしれない。
<自然の風景>ばかりでなく、
私自身の<心の風景>にも、
ゆっくり向き合える、
それこそが、旅の意義? かもしれないのだ。
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②
③
④
⑤
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