今朝はひと時、雨が降った。
長くは降り続かず、間もなく降り止んだ。しかし、散歩は中止し、朝の雑用をした。洗濯物を竿に干したり、鉢に水遣りをしたり。
ほどなくして、何気なく眺めた西の空に、虹が立っているのに気づいた。
心が急に晴れやかになり、カメラを持って外に出た。が、虹の全体像をカメラに収めるのは大変難しく、いい場所を探しながら、次第に家から遠ざかった。
海辺の方角に歩いてゆくと、完全な半円形の虹を眺めることができた。電線など、障害物のないところを選んで、カメラに収めた。(写真)
虹の右足の近くに、カメラでは捕らえられないほどの、うっすらとした虹が、もう一つ見えた。
こんな現象を見るのは初めてなので、ただ単に幻影を見ているのかと思った。あまり虹をみつめすぎたため、視覚に異常が生じたのかとも思った。
辞書を調べたところ、主虹の外側に副虹の見えることがある、と記してあった。
幻影でも視覚異常でもなかったようだ。だが、副虹が、あまりにも不鮮明だったのが残念である。
家近くまで引き返したとき、ひとりで登校中の、中学校の女生徒から、気持ちのいい挨拶をもらった。言葉に添えた笑顔も明るく、とても感じのいい美少女だった。
その見知らぬ女の子に、私も挨拶を返し、
「虹、見ましたか」
と、語りかけた。
女生徒は、「はい」と答え、虹に劣らぬきれいな笑みを浮かべた。
「まだあそこに」
と指さすと、女生徒は、ふり向いて虹を眺めた。
二人の視線の先には、色を薄めながらも、まだ虹ははっきりと空にあった。
快い朝であった。
虹が消えると、青い空が広がり、快晴の小春日和となった。
私は、久しぶりに身も軽やかに、家中の掃除をした。
長くは降り続かず、間もなく降り止んだ。しかし、散歩は中止し、朝の雑用をした。洗濯物を竿に干したり、鉢に水遣りをしたり。
ほどなくして、何気なく眺めた西の空に、虹が立っているのに気づいた。
心が急に晴れやかになり、カメラを持って外に出た。が、虹の全体像をカメラに収めるのは大変難しく、いい場所を探しながら、次第に家から遠ざかった。
海辺の方角に歩いてゆくと、完全な半円形の虹を眺めることができた。電線など、障害物のないところを選んで、カメラに収めた。(写真)
虹の右足の近くに、カメラでは捕らえられないほどの、うっすらとした虹が、もう一つ見えた。
こんな現象を見るのは初めてなので、ただ単に幻影を見ているのかと思った。あまり虹をみつめすぎたため、視覚に異常が生じたのかとも思った。
辞書を調べたところ、主虹の外側に副虹の見えることがある、と記してあった。
幻影でも視覚異常でもなかったようだ。だが、副虹が、あまりにも不鮮明だったのが残念である。
家近くまで引き返したとき、ひとりで登校中の、中学校の女生徒から、気持ちのいい挨拶をもらった。言葉に添えた笑顔も明るく、とても感じのいい美少女だった。
その見知らぬ女の子に、私も挨拶を返し、
「虹、見ましたか」
と、語りかけた。
女生徒は、「はい」と答え、虹に劣らぬきれいな笑みを浮かべた。
「まだあそこに」
と指さすと、女生徒は、ふり向いて虹を眺めた。
二人の視線の先には、色を薄めながらも、まだ虹ははっきりと空にあった。
快い朝であった。
虹が消えると、青い空が広がり、快晴の小春日和となった。
私は、久しぶりに身も軽やかに、家中の掃除をした。