ぶらぶら人生

心の呟き

元気にスタート (今日のあれこれ)<補 朱色のジンジャー>

2007-09-01 | 散歩道
 9月1日。
 少しずつ日が短くなっているようだ。夜明けは遅くなり、日暮れは早くなって。
 5時半過ぎ、家を出た。朝の散歩開始である。この意気込みがいつまで続くか分かったものではないけれど。
 海辺も夏が去ってもの寂しくなっていた。釣り人の姿がひとりあるだけ。
 磯に寄せる波音にも、心なしか秋を感じる。
 そうだ、友人にこの波音を聞かせてあげよう、と携帯で呼び出した。時間も考えず、とっさの思いつきで。
 呼び出し音が空しくなり続け、携帯をたたんだ。まだお休み中の様子だった。友人の携帯も、バッグの中で眠っていたのだろう。
 私がたまたま早く起きれば、世の中はみな始動していると錯覚するのが、そもそも間違っている。

 今朝は、思いがけず幾人かの知り人に出会い、足を止めて話をした。
 まず、<トランペットの丘>では、畑仕事中のSさん(花作り名人)。
  エンジェルストランペットのこと、家前の庭に咲いていた百日草のことなど。
 老犬のいる同級生のUさんの家前では、その夫人と若夫人。
  老犬の傍に、老猫もいて、その猫と遊びながら、老いた犬や猫の話。
 酔芙蓉の朝の気配を見に行こうと、歩いていた市道では、田圃からの帰りという、働き者の同級生Hさん。
  毎日歩いているかと聞かれ、猛暑の間はサボったと話すと、お父さんのように雨の日は合羽を着てでも歩かなくては、と忠告された。
 父は例外だと思っている。あの一徹さは誰にでも真似できることではないし、真似をしようとも思わない。(初めから意志薄弱な私にできることではないと諦めてもいる。)Hさんも、私には無理だと分かったうえでの冗談めいた忠告である。
 酔芙蓉の木の前にたどり着いたところでは、Tさんと猫の「オークレ」。
  草花の話。「オークレ」の話。

 朝早くから、人と語るというのは、精神衛生のためにいいことかもしれない。
 Tさんと話しているところへ、友人の携帯からの電話もあった。が、もう波の音を聞かせてあげようもない場所にいた。

 一昨日、Tさんから淡黄色のジンジャーをいただいたことは、既にブログに書いた。今は、この花の季節らしく、国道を歩いていると、他家の庭先に、色違いのジンジャーが咲いていた。朱色である。(写真)
 ひとつのことを知ると、連鎖して関連のあるものが飛び込んでくるのは面白い現象だ。草花だけでなく、初めてみた漢字や語句の場合でも、今まで知らなかったのが不思議なぐらい目につき始める……。
 この朱色のジンジャーは、昨年も咲いていたのだろう。ジンジャーへの関心が乏しかったため、見落としていたに違いない。

 親戚の者が入院中と聞いて、昼前、病院へ見舞った。思いのほか症状は軽く、安堵して帰宅した。街でお昼を食べて。
 Tさんから、酔芙蓉の花色の移ろうさまを見においでとお電話いただいたのだが、今、私は家に縛られている。先日、私の不注意で壊した洗面台の取替えに、TOTOの業者が来て、作業中なのだ。
 なかなか大変な仕事のようだ。ボタンを一つ付け替えるようなわけにはいかないらしい。
 
 ただ今4時半、酔芙蓉の酔い加減は、どの程度だろうか。私が出かけられる頃には、すっかり酔いが回っているのかもしれない。
コメント
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