最近の散歩で、よく見かける蔓草に、「ヤマノイモ」ではないかと思っているものがある。(写真)
細い蔓が、なんにでも絡まって、伸び広がっている。他の植物、特に萱の類の線状の葉には、よく絡まっている。
葉の形が、なかなかスマートである。
房のように連なっているのは、花なのか、蕾なのか。変化を見守っているが、もう長い間、莟んだような状態のままである。
今朝、遅い朝食を摂っているところへ、Tさんから電話があり、
「九時半から、蔓性の植物についての番組がありますよ」
と教えてくださった。
私が、蔓植物に関心を持っていることを、ブログで読んでくださったのだろう。
そこで、九時半からの園芸番組を見た。
この季節の身近な植物としては、朝顔、ノウゼンカズラに始まって、マンデビラ(ピンクの花)やマダガスカルジャスミン(白い花)などが紹介されていた。
トケイソウ、藤、ブラックベリー等々、皆、蔓性の植物である。
江戸時代の「都鄙秋興」という本に出ている、<変化朝顔>の話があり、昔から人々の花に寄せる思いは変わらなかったのだと、つくづく思った。
今も、その変化朝顔と呼ばれる類の、ボタン咲き、八重咲きなどがあるらしい。
葉の形が普通の朝顔と異なるものもあるということだから、見分けが難しいかもしれないけれど、いつか目にすることがあるかもしれない。心に留めておくことにしよう。
普通の植物は成長するとき、専ら茎を太らせるのに対し、蔓性のものは太る必要がなく、ひたすら伸びるのだという習性の違いを聞き、なるほどと面白く思った。
皆、理にかなった生き方をしているわけである。