身も心も

病気の事。ヨガやアロマの事。日々の事。好きなもの。

ニューヨーク旅行覚書

2013-07-20 00:00:20 | 日記
NY旅行の疲れが出たのか、、、首と肩の骨関節炎がひどくなり、PCのキーボードを打つのがつらい
なかなかアップが出来ず、私の記憶も薄れて行きそう。まぁ、自分の覚書としてさらっと記することにする。

☆6月26日(水)
15:10成田空港発の飛行機にてNYへ。
33年ぶりの海外旅行。初心者と同じ心持。
搭乗手続きも全部タッチパネル。訳が分からず、娘にやっていただく。前途多難。
だいたい、PCで印刷した紙切れで予約出来ているのかが不安、、、娘に何度も「大丈夫だから!!」と諭される。

アメリカの空港会社の飛行機だったので、機内がすでにアメリカ。
「Please」「Thank you」と、日本人特有「謎の微笑」で押し通す。

26日(水)15:05JFK空港着。ついに来たぞNY
ドキドキの入国審査。「目的は?」「何日滞在?」「どこに泊まるの?」これぐらいの受け答えはなんとかクリア。
困ったのが指紋採取。掌蹠膿疱症の手はカサカサで採取困難。「鼻の油を付けてみて?」「頭皮の油を付けてみて?」色々言われるがダメ。「ワセリン持ってる?」と聞かれた。「Sorry.no」そしたら入国審査のお兄さん、自分のカバンからワセリンを出して貸してくれる。
これを読んでる同病の方、参考にして下さい。掌蹠膿疱症患者のアメリカ入国にはワセリンが必要。

エアトレインと地下鉄でホテルに向かう。今回移動は全て乗り放題のメトロカード使用。地下鉄、市バス、徒歩のみ。
蒸し暑い。東京の猛暑と同じ。日差しが強い。こりゃ~焼けるな~。

地下鉄に乗っていると派手な服装の青年2人、大声で話しながら乗車。警戒心マックっす。
「日本人観光客は狙われやすい!!」「やばいんじゃないか!?」
と、、、突然ラジカセから大音量で音楽を流し、走行中の地下鉄車両の中でブレイクダンス。上手い。
1曲踊ると被っていた帽子を持って、乗車客の間を回り出す。1㌦札を入れる人多数。
「もう、しょうがないな~」って感じ。
すごい、これがNYなのか、、、。

17:00過ぎタイムズスクエア近くのホテル到着。今回は予算を抑える為と「ニューヨーカー」気分に浸る為アパートメントホテル宿泊。
電子レンジや簡単な食器が付いている。食事はスーパーやデリを多用。それが面白かった。

夕暮れの街に2人で繰り出す。タイムズスクエア、ラジオ・シティ・ミュージック・ホール外見。とにかくきょろきょろ、あたふた。
人の多さ、多種多様な人種・言語に圧倒。ネオンの明るさ。「世界で一番電力消費しているんじゃないか!?」
日本の震災被害を考えずにはいられない。

「トップ・オブ・ザ・ロック」夜景を見る。NYの日没は遅い。8時を過ぎても暗くならない。

☆6月27日(木)
「THE MalcomX&Dr.Betty Shabazz Memorial and educational center」
今回NY旅行を決めたのは、ここに来る為だった。

40年前15歳の時「マルコムX自伝」を読み深く感動した。以来、この本は私のバイブルとなり1年に数度は読み返している。
生涯1度で良いから、この記念館に行きたい。長い間の夢であった。

ワシントンハイツ。地下鉄168丁目下車。観光地図には載っていない場所。危険と言われるセントラルパークよりかなり北側。
正直、怖かった。60年代~70年代のハーレムのイメージが強く、東洋人の女2人(アメリカ人には相当若く見られていた)観光目的で行って良いのか。来られた方は、嫌な気分じゃないか。考え始めると及び腰になる。

娘が「せっかく来たんだからトライしよう。まずいなって感じたら直ぐ帰ろう」と励ましてくれる。
そして、10㌦紙幣をジーパンのポケットに入れる。「何してるの?」と聞くと「もし何か言われたら、これを渡して素早く逃げる」と言った。
私も緊張して真似をした。

実際、行って見ると、、今はコロンビア大学のメディカルセンターが建設され、きれいで明るい街だった。
少なくとも昼は安全な場所であるようだ。

記念館の土地もコロンビア大学の所有らしい。

古く趣のある建物。扉を開けるとマルコムXの銅像が迎えてくれる。
午前10時、開館直後の為か見学者は私達2人だけ。スタッフも誰もいない。2階に上がる。この階段のステップをマルコムXは上ったのだろうか、、この手すりにも触れたのだろうか、、、胸いっぱいで涙が出て来そう。

娘が「Hello!!」と声をかけると、事務所から男性スタッフが出て来た。
とても良い方で、色々な説明をしてくれた。
このホールでは昔、マイルスやコルトレーン、有名ジャズミュージシャンが演奏した事。
マルコムXが暗殺された時の事。彼の友人であった日本人女性が、銃弾に倒れた彼の元に真っ先に駆け付けた事。
この記念館は地域住民や色々な人達の熱意と協力の元、存続している事。

「自由に見て、自由に写真を撮って下さい」と言って下さる。
一緒に写真をとらせて頂いた。

塔続きの隣が「X」と言うカフェになっている。そこで一休み。

昔この地域は貧しく危険な場所だっただろう。そういう場所を拠点にしマルコムXは活動していた。誰よりも彼らの事を理解していたから。
今は立地条件が良いと言う事で、再開発されている。それはそれで、種々問題はあるだろうな、、、。

もし彼が生きていたら88歳。どんな表情で、何を語っただろう。
「何年たっても人々は同じ過ちを繰り返している。更に酷くなっている」と、皮肉な笑顔を浮かべているかも。
88歳の彼は想像できるようで、、想像できない。

137丁目まで地下鉄で南へ下り、セントニコラスパークを横切り「アピニアン・パプテスト教会」など外見。ハーレムの街並み。
MalcomX Blvd.をひたすら歩き南に向かう。125丁目で憧れの「アポロ・シアター」へ。
と、そこでたくさんの黒人高校生が卒業式に着るローブを着て、また、正装した家族が、、、溢れていた。
「そうか、今アメリカは卒業式シーズンなんだ」人をかき分けアポロ・シアターに入り、係りの人に「卒業式ですか?」と聞いた。
「今、2階で終わったばかりだよ!!もう、クレイジーだよ!!」と答えた。1階フロアで写真を撮らせていただく。
アポロ・シアターで卒業式なんて羨ましい。

「スタジオ・ミュージアム・イン・ハーレム」見学。ハーレム文化を知る貴重な美術館だ。

MalcomX Blvd.沿い「マルコム・ジャバズ・ハーレム・マーケット」で手製のブレスレット購入。
「マルコム・ジャバズ・モスク」外見。

ハーレムを歩く。今やここは、一大観光地帯。
明るい時間に行動する。持ち物に注意する。興味本位で狭い路地に入らない。あたりかまわず写真を撮らない。人をじろじろ見ない。等々、当たり前の事を当たり前に注意し、節度を持って観光すれば、安全でとても価値ある場所だ。

夜はブロードウェイミュージカル「ライオンキング」
アニメは何度も見た。劇団四季も見た。ついに本物が見れる。凄い!!これが本物か!!
俳優一人々が際立った個性を持っている。それでいて、壮大な物語を一挙に奏でて行く。
歌が上手いとか、ダンスが上手いとか、、そう言うレベルで評価するのは俳優に対して失礼。
ただただ感動。


☆6月28日(金)

「アメリカ自然史博物館」「メトロポリタン美術館」

もうね~時間が足りません!!それぞれ一週間通い詰めても、全てを見る事は出来ない!!
とにかくその量と質に圧倒される。アメリカの力にひれ伏す。
自国に歴史が無いなら、世界の歴史を自国に築いてやろう。その野心と行動力と強力に唖然とする。
高水準の保存状態。地球の歴史的意義、大義には敬服する。

驚いたのはどこでも写真撮り放題。フラッシュたき放題。「ほんとに良いの?ほんとに良いの?」と何度も確認してしまう。
アロサウルスもマンモスもミイラもゴッホもモネもピカソもゴーギャンも、、、「全部レプリカで、本物は地下の倉庫に保管してある」と言う都市伝説は真実かも!?

2つの館はセントラルパークを挟んだ東西にある。なのでセントラルパークを横断して移動。
公園内芝生の上でホットドックを食べて一休み。と、、、リスが近づいて来る。これが噂のセントラルパークのりすか、、、。
噂通り、人間をあまり怖がらない。こんなに至近距離で野生のリスを見たのは初めて。

夜はブロードウェイミージカル「モータウン」
新作ミュージカル。まだ日本では上演されていない。

観客も乗りまくって、歌いまくる!!多国籍の人達と騒ぎまくる。
60年代~70年代、黒人ミュージシャンの社会的立場、苦悩や悲哀も描かれている。
マービン・ゲイやスティービー・ワンダー、幼いマイケル・ジャクソン、、、たまらない。涙々。


☆6月29日(土)

フェリークルーズ「サークル・ライン」ロウアー・マンハッタンを回るクルーズ。
今回残念だったのは、自由の女神とエリス島に行けなかった事。先のNYを襲った台風被害で修復中。再開は7月4日の独立記念日。
私達の帰国直後。本当に残念。

大好きな映画「ゴット・ファーザー」
パート2での、自由の女神とエリス島のシーンが忘れられない。

と言う事でクルーズ船に乗る事にした。
乗り場のPier83にホテル近くのバス停からバスで行く予定だった。
しかし待ってもバスが来ない、、、上船時間に遅れたくないので歩く事にした。同じ方向に歩く観光客らしき人多数。
徒歩20分位だが、これが良かった。住宅街、地元の人達が利用する様々な店などが立ち並ぶ。
そして段々と港町特有の、運送会社や倉庫。潮の香りがして来る。

約90分のクルーズを堪能。自由の女神は船上から撮影した写真ばかりなので、全て微妙に傾いている。

バスでWTS跡地へ。そして「Tribute WTC Visitor Center」
2001年9月11日、あの日の事は忘れられない。
テロは憎むべき行為だ。だが世界の不自然な構図が、こう言う形で表れた。そして今もそれは続いている。
日本人にとっても、遠い世界の話ではない。不景気とは言いながら、日々、有り余るほどの物に囲まれている贅沢な暮らし。
その光に満ちた世界のすぐそばには、必ず影の世界があるのだ。

跡地の工事は進み、輝く高層ビルが建築されていた。

セントポールズ教会、現在外観工事中。
911の時は緊急病棟になり多くの被害者の応急処置がされた。教会内にはその時の写真が掲示してある

NYの、、、世界の経済中心地を歩く歩く。トリニティ教会、市長舎など色々外見。

チャイナタウン。突然中国、、と言うより私の感じでは返還前の香港。漢字の看板が目に飛び込んでくる。
この街に住む若者は、中国語・英語の完全バイリンガル。大国2つの国の言葉が自由に操れるとは、、、そうしなければ生きて行けない厳しさを感じるが、羨ましい。
人々はたくましく、活気に満ちている。

ここから通り1本挟んでリトルイタリー。突然イタリア。アルカポネが出て来そう。外にあるパラソル付のテーブルで、昼間からワインを飲んで葉巻を吸っている。
私はイタリア系男性が大好きなので(外見ですよ、外見がね)、、、道行く男性皆、超イケメンでかっこ良く見える。目の保養。
一人、年の頃なら70歳前後、おしゃれで粋な男性がテーブルで仲間と食事していた。あまりの素敵さに写真を撮りたくなった。
娘は「声かけてごらんよ。『あなたはデニーロよりcoolです。写真を撮らせて下さい』中学1年生英語だよ」と背中を押す。
大和撫子、手弱女が、そんな事言えるか!?

地下鉄を乗り継いで「エンパイア・ステート・ビル」展望台。お~キングコング!!ここでの日本語解説ガイドがすごく面白い。色々な「NYあるある」が満載。

「グランド・セントラル・ターミナル」映画やドラマのロケ地で有名。なんとも雰囲気のある駅。


夜はブロードウェイミュージカル「スパイダーマン」
映画「スパイダーマン」を見て予習もバッチリ。アメリカンコミックの世界を舞台に再現している。
スパイダーマンが、観客の上をビュンビュン飛び回るのは圧巻。

主役の男優は若手ロックグループのメンバーとの事。新鮮で初々しい感じが、普段は気弱な主人公にぴったり。もちろん実力は十分。


☆6月30日(日)

娘の大学時代の音楽サークル仲間が、クイーンズの黒人を中心としたコミュニティー教会でベースを弾いている。
日曜日の礼拝に来ない?と、誘ってくれた。本物のゴスペルが聞ける!!

クイーンズは日本人も多く住む住宅街。こうやって誘ってくれなければ、訪れる事は無かっただろう。感謝。
10:30頃到着。地域の人達が集う、落ち着いた教会だった。

「Community」地域社会。共同社会。その言葉の意味を感じた。
週に1度こうして集まり、皆、無事に元気に過ごしていたかを確かめる。今日、会えた事を抱き合って喜び「あなたに会えて嬉しい。待っていたよ。よく来てくれた」と声を掛け合う。
子供は地域皆で見守り、育てて行く。
「中に入ったら帽子を取りなさ」「人が話している時は静かにしなさい」と大人達は穏やかに注意する。

私達2人にも皆が声をかけ、握手を求めに来てくれた。「初めまして。」「来てくれてありがとう。」「お会いできて嬉しいです。」「ベースを弾いている彼の友達なの?」「日本から来てくれたの?遠い所からようこそ。」

互いの存在を確認し認め合う。寄り添い分かち合う。生きて行く為に必要な術であり、癒しなのだろう。

私も、長く自助グループと関わりを持っている。その原点を見た。

本物のゴスペルは心に響く。音楽とは、神との対話の為に生まれて来たのだね。

礼拝終了後、外に出ると大人達にはレモネード、子供達にはアイスクリームが振る舞われる。
アイスを食べる子供達の嬉しそうな表情が心に残る。

最後に「また、お会いしましょう」と、それぞれに声を掛け合う。

娘の友人と3人でランチ。初めてのアメリカの寿司店。どんな物が出て来るのか?と思っていたが、すごく美味しかった。
アメリカに来て、こうてゆっくり食事するのは初めて。

「ブルックリン・ブリッジを渡りたい」と話していたら、彼が案内してくれるとの事。
3人で向かう。地下鉄の乗り継ぎが良く分からなかったのだが、裏ワザを教えてくれた。
ブルックリンからマンハッタンに向かって、ブルックリン・ブリッジを渡る。
途中、この旅初めての雨に降られる。雨に煙る自由の女神とロウアー・マンハッタンのビル群。なかなか風情があった。

重いベースを担いで、一緒に橋を渡ってくれた娘の友人さん。本当にありがとう。

雨も上がり、地下鉄でタイムズスクエアへ。明日は帰国。お土産を買う。NYで初めてのショッピング。
夕食は偶然見つけたピザ店へ。店には有名人来店時の写真がズラリ。オバマ大統領の写真まであった。本当に美味しい!!今まで食べたピザの中で一番美味しい。残念ながら店の名前を忘れてしまった。外観だけでも写真を撮っておけば良かった。

☆7月1日(月)

ホテルの回りを少し歩いて朝食。今日は月曜日。いつものように様々な人達が忙しく行きかう街。
10時過ぎチェックアウト。

14:15JFK空港発の飛行機で成田へ。
日本時間7月2日(火)16:55成田着。


「お母さん。世の中にはお母さんが常識だと思っている事が、常識じゃない世界があるんだよ。色々な肌の色、色々な言語を持った人達がいる。本を読んで、映画を見て、知っているつもりになっていても、自分の目で実際に見て感じるのとは違う。NYに行けばそれが分かる」重たい腰を上げて、NYに行く事を決めた娘の一言だった。
娘が「一緒に行こう」と誘ってくれる内に行こう。ありがたいことじゃないか。

元来の出不精。自分自身の病気もあり体力的自信も無かった。

本当に行って良かった。そして、また、必ず訪れたい場所。

娘には、ただただ感謝。ありがとう。
そして、娘の英語力には驚いた。1年アメリカ留学しただけで、良くここまで上達したものだ。
「今まで生きて来た中で1番勉強した」と彼女が言う様に、どれほどの努力を重ねた事だろう。
英語を話す時の彼女は、日本語を話す時よりも開放的な感じがする。

それが心地良い。

彼女は彼女の人生を、もうとっくに、しっかりと歩いているのだ。
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1 コメント

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ℐ love New York! (モエメッコ)
2013-07-29 12:06:13
楽しい紀行文をありがとうございました。New Yorkは大好きな街の一つなので、一緒に闊歩している気分になりました(笑) それにしても娘さん逞しいですね・・。親としてはそんな姿は眩しくて嬉しいでしょう・・。しっかり自力で親を超えてくれて何か肩の力が抜けます(あっ、私の事です、スミマセン)。余談ですが、自由の女神像を周遊する無料の船もあるので次回にお試し下さいね!
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