雨の国立競技場で行われたルヴァンカップ決勝。ボクら夫婦にとっては初めての国立です。東京駅で新幹線を降りて、中央線と総武線を乗り継いで千駄ヶ谷の駅を降りると、すごそこが東京体育館と国立競技場でした。
いやぁ〜なんか感慨深いですなぁ。国立に来ちゃいましたよ。ここでオリンピックが開催されたのね。まずはぐるっと国立競技場を一回り。
あぁ…こんな舞台にアルビが辿り着いたんだなぁ…と思うと、試合前から感無量です。
競技場内のアルビサポは素晴らしかったですね。コレオとビッグフラッグもよかったし、何よりも終始途切れないチャントの歌声には、鳥肌が立ちました。今回のボクらの席は、G裏寄りのメインスタンド一層でした。ピッチも近く、G裏の雰囲気も十分伝わり、しかも屋根があって雨も当たらない。いやぁ〜素晴らしい経験をさせてもらいましたよ。なんたってボクら高齢者は、人生の残り時間が少ないですからね。足腰の立つ元気なうちに、こういう経験を何度もさせてもらいたいものです。
決勝に挑むアルビの先発メンバーは、この布陣でした。
小野
谷口 ハセモト 太田
宮本 秋山
橋本 稲村 舞行龍 奏哉
阿部
試合は常に名古屋に先攻され、それを新潟が追いかけ追いつくという展開でした。ゲームの入りはよかったんですけどね。前半31分にGK阿部ちゃんから秋山へのパスミスを永井にかっさらわれ、先制ゴールを許します。さらに42分には、またも永井に2点目を決められます。なんかもう元日本代表の永井ってば、「新潟相手の時だけ活躍するんじゃね?」ってくらいアルビ戦でゴールを決めますよね。まったくもう。
ところが後半、アルビが怒涛の反撃を見せます。まぁハーフタイムには、きっと小野が煽り、松橋さんから激も飛んだんでしょう。ボクらサポーターも決して諦めていませんでしたしね。
後半26分、太田と交代で入ったダニーロからのクロスに、エース谷口が頭で合わせて1点差です。いやぁ〜!このゲーム、ダニーロは輝いていましたね。「ダニーロにボールがまわると何かが起こりそう!」って予感がプンプンします。ですがゲームも終盤になり、なかなか1点差を追いつけません。
ドラマは90分間の最終盤でした。既にアディショナルタイムもほぼ過ぎた後半56分(45+11分ですと!)。小見くんがPA内で倒されVARの判定へ。ドキドキしながら判定結果を見守る両チームの選手とサポーター。小見くんが殊勲のPK獲得です!キッカーも小見くんです。あの「小刻みPK」がついに全国区になります!相手GKは名手ランゲラックです。決まった!土壇場で同点弾!そして90分間の戦いが終了し、いや終わらない。延長戦に突入です。
延長戦も前半に名古屋に先制され苦しい展開ですが、アルビの選手もサポーターも誰一人として諦めていませんでしたね。戦い続けます。応援し続けます。いやぁ〜!まさに死闘!この日三度目の感動の得点シーンは、延長後半6分でした。このゴールが美しかったですね。まさに新潟のパスサッカーを象徴するようなゴールでした。CBの舞行龍から奏哉にボールが渡り、さらに中盤に位置していた長倉へ。長倉が左サイドの小見くんにスルーパス。これを小見くんが決め、またしても新潟が追いつきました。「小見洋太!覚醒!」の瞬間です。しかも、ルヴァン決勝の大舞台でね。
延長戦でも3−3のスコアで決着がつかず、試合はPK戦への突入しました。結果は皆さんご存知の通りです。
誰が長倉を責めることなどできるでしょうか。とんでもない。長倉のおかげでこの舞台まで連れてきてもらえたんです。ありがとう!長倉幹樹!ショックで顔を覆い涙にくれる長倉に対し、小野や千葉のベテラン選手をはじめ多くの選手達が声をかけ背中を抱いて労っていた姿が美しかったです。
そんな中でずっと長倉の隣で一緒に座って寄り添っていた、長谷川元希の姿にボクらサポーターは胸が熱くなりました。この若き金髪コンビが、今日の悔しさを胸に来シーズンのアルビ躍進の原動力となってくれるでしょう。頑張れ!期待してるぞ!Wモトキ!
残念ながら「てっぺん」には手が届かなかったけど、ボクらに大きな夢と感動を与えてくれた選手たちに、感謝の気持ちしかありません。ありがとう!アルビレックス!ホントに「ここまで生きてきてヨカッタ!」「アルビのサポーターをやってきてヨカッタ!」「国立競技場に来れてヨカッタ!」「チケットが当選してヨカッタ!」「越後湯沢まで車で行って新幹線に乗る方法を思いついてヨカッタ!」…と、いろんなことを感じました。
「ボクらの残りの人生も、命続く限りアルビレックスとともに!」そんなことを胸に秘めた、今回のルヴァンカップ決勝でした。皆さん、お疲れ様でした。準優勝ですよ。胸を張りましょう。おめでとうございました!
TV観戦でさえ超絶叫でしたから、現地は……あぁー!!羨ましい!!
お察しの通り、現地も大興奮でした。
いろいろ困難はありましたが、「行ってヨカッタ!」と思いました。生きているうちにもう一度!今度は「てっぺん」をとるぞ!