おわんや巧日記

京都で木と漆にこだわったお椀の専門店「おわんや巧」の日々

クリスマス・イヴ

2008-12-24 22:46:26 | 今日のひとりごと
晩御飯を早めにすませ、ワインを飲んだほろ酔い気分で、
歩いて5分のJR京都駅まで、散歩に行きました。
京都駅烏丸口から入り、伊勢丹の方を見ると、
クリスマス・ツリーが・・・。



エスカレーターで上がってみると、クリスマスの曲に
合わせてのツリーのイルミネーションがとてもきれい。



そして、それを眺める人が大階段にたくさん!
建物のガラスにツリーが映りとても、きれい!



建物の反対側、ホテル・グランビアの方から見たところ。



空中通路からは、ツリーを上から見られますが、
高くて怖いですよ。



雪国で生まれた私には、雪の無いクリスマスは
ちょっとさみしいのです。
昨日から、うちの息子は志賀高原に行っています。
初めてのスノー・ボードを楽しみに出かけました。
息子はホワイト・クリスマスで、いいなあ!

クリスマス礼拝

2008-12-24 14:27:03 | 今日のひとりごと
12月19日(金)
夕方の5時半より、うちの息子の中学で行われる
クリスマス燭火讃美礼拝に行ってきました。

聖歌隊、管弦楽、ハンドベル、それに演劇部、英語部、
生徒会などの生徒が中心となり、クリスマスを祝う礼拝が
行われました。



礼拝の行われたチャペルは1905年に重要文化財に
認定された、由緒ある建物。
毎朝8時から、ここで朝の礼拝が行われています。
息子の通っている中学は2年後に移転が決まっていますので、
もうじき、ここでの、中学としての礼拝は行われなくなります。
チャペル内はいつもでしたら、写真を写せるのですが、
今日は礼拝という事で写真撮影はできません。
照明はキャンドルのみで、静かで厳かな、
心落ち着くひとときでした。



キャンパス内にはイルミネーションも美しく、
たくさんの人が楽しんでいました。


「japan 蒔絵」展

2008-12-18 16:20:04 | 今日のひとりごと
12月3日(水)
今日のお休みは京都国立博物館へ行きました。







見に行ったのは、
  
  特別展覧会
  japan 蒔絵
  ~宮廷を飾る 東洋の燦めき

  2008年10月18日(土)~12月7日(日)
  京都国立博物館

  この後、
  2008年12月23日(火・祝)~2009年1月26日(月) 
  サントリー美術館

「japan」とは、漆器のこと。
磁器を「china」というように。

「蒔絵(まきえ)」とは、一言で言えば
「漆を使って、器物の表面に金属粉を固定し、文様を描きだすもの」
漆器の加飾の仕方の一つです。

漆は接着力が強いため、漆の面に金属粉が定着して、
研いでも擦っても取れずに金属的に光り輝くのです。
また、漆は粘りけを持っていますが、他の塗料よりもサラリとしていて、
細い自由な線を描く事ができます。
この漆に顔料を混ぜると漆の絵の具を作る事もできます。
そして、漆は乾くまでに時間がかかるので、
その時間を使っていろいろな技法が可能なのです。

蒔絵には、いろいろな分類の仕方がありますが、
平蒔絵 …漆で絵を描き、乾かないうちに、金粉や銀粉を蒔き乾かす。
       その絵の部分に漆を塗り、固め、磨き上げる。
       金粉の高さだけ厚みがある。
高蒔絵 …漆や銀粉などを使い、絵の部分を高く盛り上げておく。
       その上に絵を描き、金粉や銀粉などを蒔き、
       後の工程は平蒔絵と同じ。
研出蒔絵…漆で絵を描き、その上から全面に漆を塗り、
       絵の部分を研ぎ出す。
       絵の部分と地の部分が同一平面になる。
などに、分類されます。



       扇散蒔絵箪笥  サントリー美術館

日本の平安時代から、桃山時代に欧米に輸出されたもの、
明治時代まで、およそ280点もの展示があり、
蒔絵の素晴らしさを堪能した一日でした。

ただ、博物館に来ている人のマナーが
気になった一日でもありました。
携帯電話をマナーモードにもしない人、
室内で帽子もとらない男性、
作品の前で井戸端会議を始める女性、
お行儀悪いですよね。

いろいろ、時間をとりまして・・・
博物館の向いにある三十三間堂に寄りたかったのですが、
閉門してるではないですか。
まだ4時だというのに・・・。
なんでこんなに早く閉めるのでしょう。
納得のいく説明が聞きたいものです。


清水三年坂美術館

2008-12-18 16:06:53 | 今日のひとりごと
11月24日、きょうは振替休日でお休み。
清水寺の近く、産寧坂にある、清水三年坂美術館に
出かけました。

歩いて1分の「大石橋」バス停より市バスに乗り、
途中、泉涌寺への道はすごい人。
泉涌寺は紅葉の名所です。
そこから東山通りを北へ。
と、行くはずのバスは渋滞で前へ進まず・・・。
とうとう、東山七条でバスを降りて、清水さんまで
歩く事にしました。

清水さんへの参道も紅葉を見にきた観光客で
身動きもとれないほど・・・。



やっとの思いで清水三年坂美術館に着きました。
ここは1階と2階だけの小さな私設美術館。
以前、偶然に通りかかった時に入ると、
すばらしいコレクションがあり、それまで知らなかったので
とてもおどろきました。
金工、七宝、薩摩焼、蒔絵などに興味のある方
必見の美術館だと思います。




今日は「研ぎ出し蒔絵の印籠」を観にきました。


  研ぎ出し蒔絵の印籠
   ~色彩が織り成す小宇宙~

  2008.8/29(金)~11/23(日)
  10:00~17:00(入館16:00まで)
  月、火曜日休館 祝日開館(臨時休館有)
  常設展:幕末・明治の名宝 金工、七宝、蒔絵、京薩摩

  京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
  TEL075-532-4270

印籠といえば、もともと印鑑を入れておく箱のこと。
いつから薬を入れて持ち運ぶための道具になったのでしょうね。
それが、江戸時代の後期になると、装飾性を増し、
腰にぶらさげる為のストッパーの役割をする「根付け」
と共に、お洒落を演出するものになっていくのです。
よく、「根付け」だけのコレクターがいますが、
印籠の模様と関連づけたものを付けているわけで、
変なコレクションの仕方ですよね。
それにしても、幕末、戦後と日本の貴重な美術品が
海外へ多く流出した中で、これだけの作品が集められたのは
すばらしい事だと思います。

作品保護の為、あまり強い照明があてられないうえに、
作品が小さく、陳列棚の高さが低いのに、
作品のすばらしさに夢中になって見ていたせいか、
見終わって外へ出ると、首や腰が痛くて、、、(笑)





帰りは八坂の塔の方から東山通りに出て、両方向、
大渋滞の車の横を抜け、歩いて家まで帰りました。
行楽シーズンの京都はマイカーなんかとんでもない!
歩くのが、一番ですよ。

案内状

2008-12-13 11:58:28 | 案内状
 輪島の石畑哲雄さんよりご案内いただきました。


 石畑哲雄 日用の美しい漆器展

 2008.12.11(木)~12.16(火)
 作家在廊日 11日(木)・13日(土)・14日(日)

 ギャルリ ノワイヨ
 金沢市新堅町3丁目113
 TEL/FAX 076-222-0014
 12:00~18:00
 毎週水曜日・第2火曜日・不定休

新着おわん

2008-12-13 11:35:32 | 漆・おわんの情報
 輪島の福田敏雄さんに少し大ぶりのお椀はありませんかと、
伺いましたら、「丸丼」を送ってくださいました。 


福田敏雄 丸丼・石目・朱 径14.2㎝×高8.5㎝ ¥23,100
 
 写真では赤いのですが、実際はもう少し暗い、落ち着いた赤です。
 三枚目の写真の色が近いです。



同じ石目のお椀と並べてみました。

石目椀  黒・べっこう 径1.24㎝×高76㎝

 なお、只今、石目椀・朱は品切れしております。
 来春までお待ちください。


生活と芸術ーアーツ&クラフツ展

2008-12-12 15:00:13 | 今日のひとりごと
 10月22日(水)
お休みなので「生活と芸術ーアーツ&クラフツ展」を見にいきました。


 2008年9月13日(土)~11月9日(日)
 京都国立近代美術館
 京都市左京区岡崎円勝寺町寺町(岡崎公園内)
 TEL 075-761-4111

 19世紀にイギリスで興ったデザイン運動「アーツ&クラフト」の
広がりを、ウィリアム・モリスを中心とするイギリス、ヨーロッパ、
そして民芸運動が花開いた日本での作品が展示されています。

柳宗悦らが昭和初期に建てた「三国荘」の再現展示がとても
おもしろかったと思います。
柳宗悦の収集品や濱田庄司、河井寛次郎、黒田辰秋らの作品が
そこかしこに置かれ、ひとつひとつの作品はとても独創的でおもしろいのに、
部屋全体としてはとても落ち着いた、ホッとする空間なのです。

それはきっと、手仕事の良さを見直し、自然や伝統から美しいものを再発見し、
作られたもの達だからなのでしょうか。

案内状

2008-12-10 21:59:15 | 案内状
 過ぎてしまった展示会ですが、ご紹介します。
せっかく送ってくださったのに、申し訳ありません。


 高森寛子さんよりご案内いただきました。

  仁城義勝 「木の器」展
 2008年10月24日~29日
 スペースたかもり
 東京都文京区小石川5-3-15-302
 TEL/FAX 03-3817-0654

   仁城さんは木地師ですが、他からの注文を受けることはありません。
   栃や栗を材に、ロクロで自分の木地を挽き、それを守り、丈夫に、
   使いやすくするために、自ら漆を施します。
   塗りの回数は、必要最低限の3、4回。
   潔いまでに飾り気がなく、優しく、力強い椀、鉢、皿、盆たちは、
   手に取ると、漆の下の柔らかく温かい木の感触が伝わってきます。
   仁城さん自身が心地よいと思うものを、「木に聴きながら作っている」
   と言われる普段使いの木の器の数々を直接、お手にとって
   ご覧いただければ嬉しゅうございます。
             ’08・10月  高森寛子






寒長茂さんよりご案内いただきました。

  寒長茂 漆展
 2008年11月21日~12月2日
 GALLERY 独楽
 岐阜市竹屋町17-1
 TEL/FAX 058-266-1050

   18年前お椀の木地を挽いている時に、欅の木目を生かしたモノを
   造りたいと始めたのがアクセサリーでした。
   5回目の作品展、椀や皿など一番沢山造りました。
   小さじ「はな」やブレスレットもぜひ見てください。 寒長茂






福田敏雄さん・舎林さんよりご案内いただきました。

  「福田敏雄 うるしの器展」
 2008年12月2日~8日
 舎林
 大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-41
 TEL/FAX 06-6624-2531

   木地にたっぷり漆を吸いこませ、その後、漆を塗り重ねて仕上げられた、
   福田敏雄さんの器からは、作り手の穏やかな雰囲気が、そのまま伝わって
   きます。親しみやすく、丈夫で、使いやすいと定評のある福田さんの器
   ですが、その完成された美しさをぜひご覧くださいませ。
   椀、鉢皿、お盆、そして毎年好評のお重箱などいろいろ届きます。

ありがとうございます!

2008-12-05 15:56:18 | 今日のひとりごと
 いろいろ、ありまして、、、
すっかりご無沙汰してしまいました。
あっという間に、一ヶ月以上経ってしまったのですね。


まずは、お礼から、、、。

おかげ様をもちまして、11月1日で「おわんや巧」の開店より
一年をむかえる事ができました。
とりたてて、宣伝もしていませんのに、
京都はもちろんの事、滋賀、大阪、奈良、兵庫、、、
遠くは神奈川、秋田から来てくださったお客様、
おわんの作り手さんのご紹介で、大阪や奈良、岐阜から
来てくださったお客様、
おみやげを頂戴したお客様、
また、私のこのつたないブログをご覧になり、
お電話とメールのやりとりだけで、おわんをお求めいただいた
お顔も存じあげないお客様、
「おわんがとても気に入っています」と、反対にお礼状をくださったお客様、
本当にいろいろなお客様においでいただき、本当に感謝しております。
改めまして、お礼申し上げます。

これも、「毎日使っていただきたい」という、
作り手さんたちの思いがこめられたおわんのパワーあっての
おかげではないでしょうか。

これからも、一人でも多くの方々におわんを使って
いただけます様に、がんばりますので、
どうぞ、よろしくお願いいたします。