うさの珍道中

株式、時事を中心としたジャンルにこだわらない話題を何の脈絡も無く勝手放題に。あっちへふらふら、こっちへふらふら

北方領土と日ロ関係

2006年08月17日 19時14分08秒 | 政経、歴史、スポーツなど
北の方でもめてますね、今回外務省の対応は拙速だと思いますがことここに至ってはああする以外にない役人の立場もわかります。
地政学的リスクと唱えて売り買いの理由にする(本当は投機筋がそれで儲けたいだけなのでしょうが・・・)今日この頃のマーケットですが、隣国全てで国境問題がある国も珍しいですが、まあこれは日本の不手際というよりは親会社とでも言うべき某国の親中嫌日の大統領のせいなのですが、彼の政治的力量はそれだけに敵ながら見事ですわ、対する当時の日本の首相ときたらゴミ箱あさる生真面目・・・そりゃ勝てんよな・・・・・と思うことしきりですが彼の叔父さんには別の超大国と争い、窮地を救ってもらった上に、ホトンド引き分けにもかかわらずそのお陰で今日の日本の国際地位があり、勇敢ではあったものの自国民の頭の悪さからWW2では随分、減らしたのに今でもいちよう準常任理事国にあるという恩があるので貸借合ってるような気がしないでもないです。
などとドウセナラ一つの文章を思いっきり長くしてセンテンスをゴチャ盛りにして、ひとりで満足しているうさでございます(爆)。
まあ文法などはどうでもいいのですが、予断ですがA級戦犯でもあり愛国者であり、総理の器では全然無かった生真面目な開戦時の首相は、私の考えでは文法にうるさい国語教師でもやって、生徒指導として毎朝、校門に立っていた方が本人も幸せではなかったのではないか・・・などと考えてしまいます。
そういう先生たまにいますね・・・(笑)

北方領土問題は難しいですが、多面的に考えてみる必要があると思います。
それは現在の正確な現状認識、過去の経緯、未来にどうしたいか?という三点セットを日ロ、第三国の立場で分析し、妥協が可能か?、利益があるのか?さぐる暗中模索の道だと思います。

 無論、私は今に至るまで物心ついたときから終始一貫して北方四島は日本固有の領土であり、場合によっては武力奪回も辞せずと過激なことを主張しておりますが、いちよう平和憲法護持派であり、財政均衡最重視、リベラルで女好きなのでいろいろと都合の悪い側面もあり(笑)、しょせん個人レベルの勝手な解釈がころころ動いているだけなのだと自覚しております。
現実には政治的な主張で北方領土に関しては極右のどっかの都知事(都は一つしかないか・・・笑)と他の事はホトンド全部間違っている平成の能無し貴族のような日本共産党(爆)が、千島樺太交換条約をベースに千島全島の変換を主張しており、これに関しては賛成でした。
しかし頭は悪いものの愛国者の悲しさか、絶対に話題にしない方が自分には都合が良いのにロシア人と話すときは、必ず話題にしています。
それは日本の主張や歴史的立場をロシアの有権者に少しでも可能な限りアピールすべきだからです。
基本的には靖国問題も一緒ですが、国内がどうのこうのよりもそれを海外の他国民に如何に納得させるか?それにつきます。
だから、そのための努力を全くしない右傾化は単なる精神病に海外からは見えるのです。無論、こっちも向こうを精神病と思っている雰囲気はありますし、密かにそのとうりだと思わなくも無いですが(笑)・・・。
しかし、庶民はそれでも仕方が無いでしょうし、それでいいのです。
許しがたしは外交のプロ集団である政府の無能だったりするのです。

ここで振り返ってみますと、先日の靖国の話でも触れましたが「昭和史の天皇」という優れた近代、現代日本の良書があります。
私がこれに最初に興味を持ったのは、「占守島の戦い」に関する詳細な報告が載っていたからです。
自称右傾化したみなさんは某右翼漫画家が書いているので、極当然に知っていると思いますが、その程度も知らない人も多いのでこのままでは領土などは減る一方ではないかと危機感を持っていますが、この「昭和史の天皇」はホトンド全く語られることの無い占守島の戦いを小体、分隊レベルの報告も交えて実に詳細に書いています。

知らない人のために要約すると1945年8月18日から8月21日まで、ソビエト軍と日本軍の間で行われた戦闘で、将兵が1945年の日本軍にしてはノモンハン、ガダルカナルの生き残りであること、米軍の爆撃、潜水艦で輸送が不可能になった他へ転用予定だった占守要塞の武器弾薬、食料が豊富であったことなど、ソビエト軍がその有力な機甲戦力を上陸できなかったことなどから、日本側が優位に戦闘を進め、それどころか総攻撃をかけて一気に殲滅しようというところまでもっていきます。
まあ、終戦後なのでそもそ必要の無い戦闘だともいえるのですが、下記の成果を上げた為にやる価値のあった戦いだと個人的には思います。
すなわち日本にとってもっとも重要なことはこの戦いの結果北海道がソビエト軍の支配地域とならなかったこと、民間人婦女子の避難に成功したことです。
まあ詳しくは下記を読まれれば大体解るかと
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%A0%E5%AE%88%E5%B3%B6
ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h13/jog203.html
こんな小さな島での戦闘が満州、朝鮮での戦闘以上とは・・・。
個人的な意見では早いところ、A(アホ)級戦犯の引越しをすませて、彼らのアホさ加減のお陰で大損害をこうむったわが国の国益を土壇場でちょっとだけ取り返してくれた戦闘の犠牲者に感謝を込めて早くお参りがしたいです。
これを知った頃は、中学生なので自分でも記憶に不確かな部分がありますが、そういうわけで北方領土は基本的には日本の固有の領土であると思ってます。

ですが、大人になる過程で当然知識とか考えが深まり、戦中の軍人、官僚のミス、戦後の政治家、官僚のミスがあることに気付き、アホか・・・と思わなくもありません。
これのことを日本ではどうして誰も言わないのか不思議ですが、裸の付き合い(笑)のロシア人の論客には必ず突っ込まれ苦しい防戦をするわけですから国際的には知っていないといけない項目です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%96%B9%E9%A0%98%E5%9C%9F

特に第三国から見たこれは非常に痛い現実です。
http://www.gregoryclark.net/jtmarch05.html

で、思うのですけどどうも、既に過去の政治判断のミスから既に永久に失われている気もしなくはありませんが、経済にしても政治にしても外交にしても教育にしても隣国の主張がどうのというよりも、国内の無能な政治家、役人とりわけ選挙を得ていない役人のミスはやはり刑罰しかないと思うのです。
だから、A級戦犯は象徴的な意味で日本人の手で死刑が止むを得ないというのが私の意見です。
アメリカの経営、日本の経営にしても思うのですが日本に足りないのは他の良いところだけを熟慮の上で急速に取り入れるということです。
何事も身びいきな議論ばかりでは将来が先細りになるだけです。

ああ、もちろんですがロシアとの一刻も早い領土解決と平和条約の締結が必要だと思っています。
日本のためでもなくロシアとでもなく、プーチンがなぜ二島返還を申し出たかということをロシア的な政治事情で考えれば、たった一つです。
それは、ロシアの対中国外交です。
だから、それを真っ向から否定したのでロシアがいらだち、直近の日ロ関係は潜在的に非常に悪かったのです。今回のこともその延長です。
日本という国はせいぜい二国間外交、それも特に米国の主張に沿って行動していますので非常に外交能力は低いです。
今回も世界の地図で見ないと何もわかりません。
ドルや円だけ見ていれば良いわけではないのです。
今頃一番喜んでいるのは、日ロではなく靖国で所詮日本の内政問題だから手詰まっていた中国でしょうね。
ところで、中国はこのことを1970年代には予測して外交をしています。
北方領土の問題に当初一番熱心に支持したのは実は中国で、度々根室に中国の外交官が来ます。
なぜでしょう?
それは中国自身は日本とは比較にならないほどの国境紛争をロシアと潜在的に持っているからです。
すなわち、「北方領土返したら我々中国も黙っていないぞ!」ということで、実はロシア側の最大の懸念もココなのです。
なにしろ、帝政ロシア、ソビエト連邦は無茶苦茶やってますからね東アジアでは・・・。


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3 コメント

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Unknown (フラット)
2006-08-18 01:01:39
初めて投稿します。

 亡くなられた漁師の方と、占守島で戦死した兵士と重ね合わせてしまいました。彼らは自分の仕事を精一杯やった。それにひきかえ、政府は…。

 半年前から拝読しています。ダヴィンチを中心にした銘柄分析、歴史の話、ワインの話、常連の方々の議論…、どれも読み応えがあります。これだけの内容のものをを無料で読めるのですから、出版新聞業界が青息吐息になるのも当然ですね。

 これからも時々、顔を出させていただきます。

 うささん、常連の皆様、よろしくお願いします。 

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某役所の件 (HTTPS)
2006-08-18 10:27:09
ちょっと前にニュースになった某役所の不祥事ですが、内容的にひょっとしたらと思いましたが、やはり元上司達でした。

個人的には、とっくの昔に見切った私が正しかったとも言えるのですが、

そもそもそういう事を起こさない組織にしたくて門を叩いただけに、残念でなりません。

入庁何年目かの若造が当時から法律書片手に突き上げていた訳ですが、独自のルールで業務を遂行するやり方は結局変わらず、こういう結果を招いたのでしょう。

末恐ろしいのはその処分の甘さです。

まだ現場に居座るなどもってのほか、明らかに関係者全員が確信犯ですので、上層部はもとより末端の者まで全員懲戒免職になって然るべきです。

思うに、広い視野で公共の利益とは何かを考えられないか、考えられたとしても自身の保身とのバランス感覚が完全に麻痺してしまっているのでしょう。

ここ数日、公関係の大小のニュースで暗澹たる気持ちです。
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Unknown (ガリラ)
2006-08-18 16:56:49
うささん、こんにちは。いつも拝見しております。



>いちよう



いちおう(一応)



過去の文にもありましたので、僭越ながらお知らせしました。



ダヴィの分析を楽しみにしています(^-^)
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