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ただ笑っていたい・・・

沖縄一人旅

2007-09-07 21:45:28 | 日記
31日早朝、ついに訪れた旅立ちの日。今回設けた5日間という日程の中で、広大な土地を旅するには少々短い期間ではあったが、それでもその一日一日に深く心に残る幾つもの思い出が記憶として残っている。一人という設定の為、胸中は不安という雲に覆われた気持ちであったが、何時しか本島の澄み切った青空の様に、心の雲もすっかり晴れ渡っていた。

それにしても、この5日間は捨てる場面が無い程、本当に濃い数々の思いが詰まっている。そんな中でも、特に個人的に最も心に残った点をピックアップ。

沖縄と訊いて真っ先に上がるのは、やっぱり綺麗で透明感のある海だと思う。離島を観て来た今迄の僕も、沖縄に対してそんなイメージばかり抱いていた。しかし、本島には稀に無い有数の世界遺産が点在する。その点に関しては、今まで随分と盲点だった。本島という地を旅する上で、欠く事の出来ない通り道。どうせならと思い、9つある世界遺産群を、長い時間費やし全て制覇してやった。

誰もが知る首里城を始めとした数ある史跡や文化財等、当時の歴史を肌で感じる事が出来たのは、今想っても極めて貴重な体験だ。中でも、地元では聖域と呼ばれている「斎場御嶽」。此処は、広く分布している御嶽の中でも、琉球王国最大の聖地と言われている。特に、三庫理(さんぐーい)と名付けられた三角形の穴が開いた巨大な岩盤は、その地に踏み入れた誰もが何かを感じずには居られない不思議な感覚に誘われる。この洞窟の様にポッカリ開いた洞門は、かつての大地震により断層がずれて出来たものらしい。三角形の空間に吸込まれる様に入ると、中は外気とは一転して物静かで冷たい涼風が肌をかすめ、其処が神聖な場である事を実感できる。一人で居たら不気味に思えてしまう程、何かを感じずには居られないとても不思議な場所だった。沖縄の誇るべき貴重な財産だ。

そして、何と言ってもやっぱり沖縄と言えば独特の海や自然。島と島を結ぶ長い海中道路は、とても開放感があり、尚且つ宮古島の来間大橋を彷彿させる様な、左右辺り一面に広がるオーシャンブルーが見渡せる。ドライブに最適の場だ。その橋を渡り、更に奥に進んだ所にその姿を見せる浜比嘉島。この島では、何処となく竹富島の様なゆったりとした時間の感覚に、何時しか心を吸込まれていった。此処では一時の間、何処までも続く青い海をぼんやりと眺めていた。その時というものは、こっちに来てからようやく味わえた、唯一都会の雑踏や街並みを忘れる事の出来る至福の瞬間に浸る事が出来た。

その他にもまだまだ伝え切れない、此処でしか味わえない特別なものが本島には幾つもある。自然や海を初め、一風変わった街並みや人情味ある地元の人々。本土に無いものが沖縄には沢山詰まってる。(その逆もあるけど 笑)全ては、沖縄特有の土地柄があってこそのものだと思う。本当にこの場所は、何時行っても何時まで居ても飽きが来ない。やっぱり沖縄はとっても好きな場所。思い入れの深い場所。この旅を通じて、沖縄という土地を深く知る事が出来たし、自分の肌に合ってるなと再認識出来た。

とりわけこれといった問題も無く、生涯に於いて初の一人旅は難なく無事にその幕を閉じる事が出来た。終わってみればこんなものかと思えたが、全てを一人でやり遂げた達成感や充実感は、何ものにも変えられない自分への大きな土産となった。そして、思い出という財産として、脳に刻まれ今後もずっと記憶に残り続ける事だろう。自分の思い出の中に、これまでにない新たに貴重な財産が加わった。もう何も思い残す事の無いぐらい、今は感無量の気持ちで一杯であーる。

おしまい






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