岩瀧山 往生院六萬寺のブログ

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施餓鬼供養の本質について

2021年02月15日 | 往生院六萬寺 縁起
丁度、施餓鬼供養の本質について回答する機会がありましたので参考に。

問い「地獄で苦しんでる御先祖様の供養」
https://hasunoha.jp/questions/51066

施餓鬼供養

ぼんさま

有縁無縁拘わらず、悪趣に陥ってあるものに対しての供養として洗練されたのが、施餓鬼供養になります。

この施餓鬼供養の本質は、当然に皆(一切衆生)が清らかな悟りへの道を歩めるようにとして行うものとなります。

その内容は、布施の功徳を行うことで、その功徳の力を回向するものとなります。

まずは、余裕の無い衆生(地獄や餓鬼の衆生)に余裕を持たせることで、その余裕のあるところに、間髪入れずに仏教へと誘うということになります。

基本的には施食(せじき)と言いまして、特に食べ物、飲み物に喘いでしまっている餓鬼たちに供物を供え、それをお経の力で万倍、億倍にして届け、それで当面の苦しみを取り除き、余裕を持たせたところに更にお経(特には陀羅尼)の力で、仏教へと帰依させしめて菩提心を起こさせて仏道を歩められるようにとして調えるのであります。

施餓鬼をすること自体も功徳となり、自分の功徳となることはもちろん、ご先祖さまへと回向すること、一切衆生へと回向することで、功徳を共有できるという面もあります。功徳の力は悟りへと向けて欠かせない資糧の一つとなります。もう一つは智慧であります。

施餓鬼が先祖供養になるのはなぜかというのは、特に餓鬼などの苦しみある衆生を苦境から救い、仏の道へと誘ったという「功徳」を回向して、皆と共有するからであります。

施餓鬼によりご先祖様に功徳を届けることで、悟りへの力として頂くということができるのであります。もちろん、もしも残念ながらご先祖様が餓鬼道や地獄道にあるならば、その施餓鬼そのものの供養の効果を直接に向けることも可能になるのであります。

宜しければ施餓鬼供養をなさられるのも。

合掌

施餓鬼供養・塔婆について(春彼岸・夏お盆の年2回法会開催)
http://blog.livedoor.jp/oujyouin_blog/archives/85052585.html

3/17-3/23・春彼岸「おせがき」供養・3/20・彼岸中日「日想観」法要のご案内
http://blog.livedoor.jp/oujyouin_blog/archives/85003156.html

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