Ouest France便り

フランス北西部在住一邦人の日記・雑記・映画日誌です。

映画祭り2006

2006年06月29日 | 映画日誌
先週の日・月・火は毎年恒例の映画祭り(Fete de cinema)だったのでたくさん映画を見ました。なおFete de cinemaというのは通常の入場料金で1本映画を見ると、その後の映画祭り期間中は一本あたり2EURで映画が見られる、というとても太っ腹の企画です。フランス偉い!

今回見た映画のメモを書いておきます。

#1 Petites confidences (a ma psy) (原題 Prime)
0. 2006年6月25日 (TNB Rennes VO オリジナル字幕版)
1. Petites confidences (a ma psy) (原題 Prime)
2. ★★1/2
3. USA/2005年
4. Ben Younger
5. 爽やかでクセのない恋愛コメディ。軽~く自然に楽しめました。ユマ・サーマンを見るとついKill Billを思い出してしまいますが。

#2 Paris Je t'aime (邦題不明)
0. 2006年6月25日 (Arvor VF)
1. Paris Je t'aime (邦題不明)
2. ★★1/2
3. France/2005年
4. 監督18人による短編映画集
5. パリと愛をテーマにした短編映画集。パリの情景もストーリーも多彩で楽しめましたが(悲しいストーリーもあります)18本はさすがに多すぎるかも…途中でストーリーを見失いかけました。実際にパリに住んでいる人はどういう感想を持つのか興味があります。

#3 VOLVER (邦題不明)
0. 2006年6月25日 (Arvor VO オリジナル字幕版)
1. VOLVER (邦題不明)
2. ★★★
3. スペイン/2005年
4. Pedro Almodovar
5. 今まで見たAlmodovar監督作品では一番好きです。いやー、スペインは熱くていい国ですね。ペネロペ・クルスみたいなすごい美人の掃除のおばさんなんて見たことない、とか、3世代の親子が全く似てないとかは些細なことに思えてきます。

#4 MarieAntoinette (邦題マリーアントワネット(?))
0. 2006年6月25日 (Gaumont VO オリジナル字幕版)
1. MarieAntoinette
2. ★★
3. USA/2005年
4. Sofia Coppola
5. ベルサイユ宮殿と衣装が見たくて見に行ったのですが、意外に楽しめました。何回も見たい映画ではないけど、良い娯楽作かと。。。しかしみんな登場人物が英語っていうのがとても不思議。

#5 下妻物語 (仏題 Kamikaze Girls(!!))
0. 2006年6月26日 (Paris UGC Orient Expresse VO オリジナル字幕版)
1. 下妻物語 (仏題 Kamikaze Girls(!!))
2. ★★★
3. 日本/2004年
4. 中島哲也
5. 土屋アンナ最高~!! このおもしろさ、フランス人にわかってもらえるのか?そしてなぜフランスでのタイトルはカミカゼ・ガールズなのか?

#おまけ 映画祭り料金試算表
結論:4本以上見れば会社の組合割引料金で見るよりお得になる。頑張って10本とか見てもそれ以降は一本あたりの単価はあまり変わらないので、疲れを考えると45本見られたらいいところか?


CORPSE BRIDE - Les Noces funèbres

2006年01月11日 | 映画日誌
0. 2006年1月6日 (TNB Rennes VO オリジナル字幕版)
1. Les Noces Funebres de Tim Burton (ティム・バートンのコープスブライド)
2. ★★★
3. UK/2005年
4. Tim Burton & Michel Johnson

5. 昨年末に公開されていたTim Burtonの新作アニメがまだやっていたので見に行きました。ストーリー的にはかなり切ないです。Nightmere before Christmasに雰囲気やストーリーが似ていますが、更に磨きがかかった感じで、シーンのひとつひとつが本当に美しいです。絶対DVD買おうと心に決めました。

(ちなみにこの日はこの映画の後に「チャーリーとチョコレート工場」も続けて上映だったのでこちらも見ました。TNBのセレクション大好きです。)

チョコレート工場の秘密 (Charlie et la chocolatiere)

2005年09月01日 | 映画日誌
すごい久し振り(多分1年ぶりくらい(!!!))に映画館に映画を見に行きました。

0. 2005年8月31日 (Gaumont Rennes VF フランス語吹き替え版)
1. Charlie et la chocolatiere (チョコレート工場の秘密)
2. ★★★
3. USA/2004年
4. Tim Burton


オフィシャルサイトはこちら
 
ストーリー:
貧しくても仲良し家族と暮らす少年チャーリーは、世界中で5人の子供にだけ当たるという非常に謎めいたチョコレート工場への招待券を偶然手に入れます。チャーリーのおじいさんと他の4人の子供達と一緒に工場に足を踏み入れたチャーリーを迎えたのは、最高にエキセントリックなチョコレート工場のオーナー(ジョニー・デップ)と見たこともない不思議な世界でした。…(児童文学の名作「チョコレート工場の秘密」の映画化)

感想:
最高にティム・バートンらしい映画でした。原作が子供向けだけあって相当教訓めいたストーリーではあるものの、これをここまでのエンターテイメントにできるティム・バートンはやっぱりすごい。ベースとなっているストーリーはバカ正直なくらいまっとうな家族愛がテーマで誰にでも受け入れられるものだと思いますが、それを彩る笑いは相変わらずすごいブラックで毒が強いです。私は大好きですが、ツボにはまらない人はあんまりおもしろくないかも知れません。感覚的にはマーズアタックとビッグフィッシュの中間くらいの感じ。そして言うまでもないかも知れませんが、ジョニー・デップは「はまり役」という言葉が陳腐に思えるくらい役にはまってました。
良い映画でしたが、全体としてちょっとこじんまりとまとまり過ぎてる感じ(観客の持っている「ティム・バートン映画のイメージ」を全く裏切るところがないので)星は3個。



2004/03/19(金) ビッグフィッシュ(Big Fish) (ネタバレです。ご注意!!!)

2004年03月22日 | 映画日誌
0. 2004年3月19日 (Gaumont Rennes VO 字幕オリジナル版)
1. Big fish (ビッグフィッシュ)
2. ★★★
3. USA/2003年
4. Tim Burton
5. 私の好きな監督No.1のTim Burtonの約3年ぶりの新作です。(猿の惑星以来!)
  Burton映画(バットマンシリーズを除く)にしては珍しく、原作本あり。
  
  ストーリー:
  作り話をするのが大好きな父親と、それに嫌気が差して絶縁状態の息子。
  しかし父親が癌で残り少ない命と知って、父親の本当の人生を知りたい、
  と息子は父親の作り話の本当のバージョンを探索し始め…
 
  いやー、この映画泣いちゃいますよー。「リトルダンサー(Billy Elliot)」以来、
  久々に大泣きした映画です。なんと言っても、父親と息子の和解と死別という、
  みんなの心の琴線に触れちゃう映画ですので…。映画館の中は泣いてる人で
  いっぱいでした。

  見終わった後もしばらく映画の世界に浸っていて、感想を話し合得る状態に
  復活するまで20分くらいかかってしまいました。泣かせるのがこの映画の目的
  であればちょっとずるいテーマ設定ですが、それでもここまで泣かせる映画も
  作れるとは、Tim Burtonたいしたものです。
  ただ、あんな泣いた割には後に残らなかったです。当日だけだったって感じ。
  泣いたので非常にスッキリしましたけど。  

  「猿の惑星」の悪評判で懲りたのか、Tim Burtonの映画にしてはアクが強くなく、
  ストーリーが比較的どなたにも好まれる点、そしていつも出てくる
  強烈なキャラクターがいない点は物足りない(Tim Burton度薄い)
  ですが、いつもながらに映像はファンタジックで美しかったし、
  なかなか良い映画だったと思います。
  
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2004/02/06 ラスト・サムライ(Le dernier samourai)

2004年02月09日 | 映画日誌
0. 2004年2月6日 (Mega CGR VF フランス語吹き替え版)
1. Le dernier samourai (ラスト・サムライ)
2. ★★★
3. USA/2003年
4. Edward Zwick
5. 確かに日本の出てくるハリウッド映画にしてはまともな日本描写だし、
  侍の描写もなかなかカッコいいシーンがありますし、日本人が見ても
  「日本の伝統的な部分を大切にしよう!」と言う気分には
  なりますが、なんかちょっと映画の雰囲気が日本ぽくないんです...。
  特に大きな戦いのシーンとか、村の風景とかが日本ぽくない。
  これは日本以外で撮影されたものと見ましたが、どうなんでしょ?
  そして健さん、トム・クルーズより全然存在感あります。