おうちパン屋

八ヶ岳の麓で、田舎暮らし16年目。ママパン屋しています。

バターをめぐる困惑

2014-06-04 13:42:22 | その他
もう7~8年前から、バターの原料となる生乳不足が原因で
バターが常時不足している事態は続いています。

おうちパン屋では、食事パン系が多いのでバターを使う割合は
一般的なパン屋さんより低いと思うのですが。。。
なんとかここ数年のバター不足もやりくりしていたけれど、今回ばかりは厳しいです。

業者さんも苦肉の策で、例年の2割の取引量をカット!とのご通知が。
おうちパン屋の場合は月に450gバターがたったの2本しか割り当てられないことに(;_;)
零細の辛いところっす。

2本ではシーズンを乗り越えていくのは本当に厳しい。
多くの製パン、製菓店がシフトしているように、
おうちパン屋もバターと並行して乳加工品を使用せざるを得なくなりました。

写真奥がよつばの無塩バター。
手前がよつばのDS。生乳77%使用。価格はほぼバターと一緒。値上がりし続けています。

生乳を80%以上使用していないと、バターと明記することはできません。
なのであと3%だけど、、、風味をなるべく落とさず焼き続けていけるように選択しました。


生乳がなぜ不足しているのか?
消費者の牛乳離れ、過剰になった牛乳を減らすための国の乳牛削減の政策。
気候の変動による世界的な飼料不足、
十分な補償もないため、酪農離れの深刻化。。
政府が大量のバターを輸入することにしましたが、どこまで緩和できるのか。。
輸入すれば良いことなのか。
いろんな事情が複雑に絡み合って、目の前のバターは消えていきました。。。


※金・土・日・祝日にパノラマ市場にパンを納品しています
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