ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(37)「確信犯」大門剛明著(角川書店)・・9/12日読了

2010年09月17日 | 私ごと
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 トンボさんの購入の本です。
横取りして、先に読ましてもらっています。
ですからネタばれは禁物、「もう見せてやらん!」と厳しく言われますので。
ギリギリのところで、早くレビュー書かないと頭の中から消えていくぅ…読んだことすら忘れているもんね。

物語は・・・
十五年前に広島で強盗殺人の裁判で無罪判決おりた。
その無罪判決の時 居眠りしていた裁判長末長は定年後、弁護士として広島で働いているが裁判員制度の反対運動を行っている。
特例判事補だった正木響子は母の介護のためエリートの道を捨てて弁護士になり、東京で法テラスに勤務している。未特例判事補の穂積は広島で司法試験予備校の看板講師となっていた。
裁判長だった末長弁護士は、無罪判決とした被告が本当は真犯人、で殺人犯を野に放ったのではと個人的に再調査していた。そして末長弁護士が殺され、引き継いで調査し始めた正木弁護士も殺される。犯人を見たと証言した被害者の息子が疑われるが・・・・

司法制度改革や裁判員裁判といった問題にも切り込んだ社会派の推理小説なのだけど、ただ、一番登場人物の中で嫌な奴だな と思っていた穂積が突然響子の仇を打つ!となるところなど、その心理がよくわからず、唖然呆然としたまま、最後まで、なんか腑に落ちなかった。

そうはいうものの、どうにもならない落ちこぼれ判事やトップエリート判事などが 時に人間くさく、時に恰好よく描かれている。人間の裏表がよくわかり、サスペンスとしても楽しめました。
そうそう、被害者の息子 大変な人生だったろうに、とてもしっかりしていて、好感が持てました。

晴れ 28℃

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