ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

散々の八月も終わりました。

2007年09月02日 | 四方山話
暑い暑いと騒いだ八月も終わった。
暑さの記録をことごとく塗り替えた夏でもあった。去年も一昨年もやはり私のこと、暑い、暑い 嫌だ、嫌だ と騒いだのだろうが、こんなに我慢できない 熱中症の多い夏は覚えがない。
 
 嫌な夏だった。
次から次へと、聞くも、見るのもおぞましい事件が起きて、(裏の職業安定所殺人事件、親の子殺し、子の親殺し、保育園の車置き去り殺人事件、飲酒運転のひき殺し事件、警察官のストーカー殺人事件 等々)
一つの事件に愕然として、なんと恐ろしい事をと それをどううけとめたらいいのか!混乱している時に、また次のおぞましい事件が起きる。
ショックは新しいショックにより追い払われ忘れ去られてしまう。愕然は、新しい愕然により打ち消されてしまい、じっくり考える時間もない。そしてこんなおぞましい事件も人はすぐに慣れてしまうのだ。

 何でこうなったのかと、我々はどうこの事態を受け止めたらいいのか、最初の事件の頃は、みな真面目に心を痛めていたのに、こう毎日事件が起きると、考えるのもむなしく「またか!」と「何とかしてくれ!」とうんざりするだけで慣れっこになり、今の世の中こんなものなんだという諦めにも似た感情が溜まっていく。絶対にいいことじゃないよね。

 とまぁ 暑さに脳味噌まですっかりやられてしまった私ですが、少し前 友達がガンで入院していると聞き、びっくりして、驚いて、ショックで、しばらく呆然としていた。
何でも集団検診で見つかり入院したらしい。
そんなぁ…癌ってそんなぁ…何かの間違いじゃないの?だってあんなに明るくて元気で、この前の同窓会の幹事だって張り切ってしてたのに、と必死で打ち消してみた。
何しろ私と来たらこの世の中で一番嫌いなところは 病院と税務署なんだから、そして病院と名の付くものは歯科医院以外は お産の時に入院したくらいだもの
風邪引いても捻挫しても、ひどい話骨折しても自分で治す自信がある。
だから行かない。

そんなわけだから、病気に関してはまったく無知で、とにかく癌と聞いただけでやみくもに脅えあがってしまい、動揺してへなへなとなってしまうのだ。

 しばらく呆然としていたが、とにかく連絡してみよう、駄目ならその時考えればいいと思い その夜メールしてみた。
返事が返って来るかどうか不安だったが、かえって意気地がない私を励ますような返事が返って来た。

「起こってしまったことは受け止めなければならないが、周りのみんなに励まされて、今の所、ホテルのような病室で快適に過ごしています。手術をしなければならんないけど 今の医学を信じて頑張ります。」
思わず 「強いね、安心した、Iちゃんの爪の垢でも飲まなければいけないね、本当にこっちがおたおたして、とにかく頑張ってね。」と返信した。

 店を閉めて帰った夜。
雨が続いていたがその日は 丁度 風に押された雲の切れ間から 見事な満月が覗いていた。
車から降りて フト気がついたら 思わず、「悪性の癌じゃありませんように、手術が成功しますように!」と満月を見上げて手を合わせていた。
「役に立たない私の寿命を3年いや1年削ってでもいいですから、お願い致します。」
なんて臆面もなく祈っていたが、寿命を3年を1年にケチるところが私らしいと、思わず苦笑いして、家に入った。

そんなこんなで とんでもない八月だった。

9月の声を聞いたとたんに 永遠に続くんじゃないかと思われた猛暑もおさまり、風も雲も秋色に染まっていた。
自然は凄い、どうこう言ってもちゃんと季節は巡ってくるのですね。
どうか9月はいいことがありますように!

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