60年代後半のアメリカで、4人のカナダ人と1人のアメリカ人によって結成されたザ・バンドはロックがあらゆるジャンルとの融合、そしてドラッグがらみの音楽など「カオス」状態だった中で、独自の骨太な音楽を演奏しはじめていた。
その音楽は、ロックン・ロール、R&B、ブルース、カントリー、ゴスペル、ニューオリンズ、デキシーランド… そうしたアメリカが産み出した音楽のルーツをひたすら追い求めた音だった。
古いものが芯にありながら、生まれ出たものは、シンプルかつ野太く、新しかった。
衝撃的な解散以降、ロビー ロバートソン以外のメンバーでの再結成や、ソロはあったが、どれも「ザ バンド」ではなかったな。
ファンはそれでも、「ザ バンド」の音を探そうと、するものであるか?
僕も、解散以降のメンバーの音源を求めた。
レボン ヘルム・はスキだった。
野太さは、彼だったか?
巧みでは無いが、妙に納得するドラムも、男っぽいボーカルも好きだ。
今でも、時々、聴く。
もう、彼に「ザ バンド」は求めないけどね。
今日からじゃなかったっけ?
その程度しか知らない、これから聴いてみよう。