館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

グルーポ アイマラ・僕の育った音楽・Gの仲間達・その10。

2008-04-26 06:15:24 | 僕の育った音楽


サイモン&ガーファンクルがその哀愁を帯びたメロを広めた、フォルクローレ。
フォルクローレの名は知らなくとも、「コンドルは飛んでゆく」の名と、歌を知っている人は多いだろう。

南米のフォーク・それが「フォルクローレ」である。

僕は、結構好きなのだ。ライブラリーもそれなりにある。

フォルクローレも又、チリ・ペルー・ボリビアなどなど、お国によって違いがあり、伝承的音や楽器編成から、ヨーロッパの侵略以降、ヨーロッパ音楽に影響を受けたものまで、奥は深い。

上記S&Gの伴奏をしたのは、ペルーのグループ「ロス インカス」(後に分裂してウルバンバになり、ケーナ吹きのウニャ ラモス氏は独立)。
ボリビアなら「ロス カルカス」が素敵だ。

チリならビクトル・ハラ ・ビオレータ・パラ ・インティ イリマニ ・キラパジュン など、キラ星だ。チリはピノチェットの独裁と、アジェンデの虐殺など、悲しい世情もあって、感深い。インティ イリマニの大河の流れのような、演奏は心が休まりますな。

さて、本編。
この「グルーポ アイマラ」何度か来日公演も行なっているボリビアの有名なフォルクローレ・グループである。

インカ帝国を形成していた主要民族で,主としてボリビアに居住するアイマラ族のグループである。
伝承的民族音楽の土着性と、後に取り入れた、西洋的ポップが、鏡の裏表のように、はっきり分かれ、曲によって(或いはCDによって)どちらかになってるのが面白い。コンサートも1部2部で、伝承とポップが分かれたりする。

フォルクローレ・英語読みでフォーク故、民衆の想いが詩にひしひしと織り込まれている。

コンドルもまた

カタツムリになるならスズメになったほうがいい
そう,スズメになりたい
もしできるなら
もちろんスズメになりたい

遠くへ 遠くへ航海に出たい
去り行く白鳥のように
人は大地に縛られて
この世界で一番悲しい音をたてる
一番悲しい音をたてる

と、侵略で奴隷となった、民族の想いが歌われているのだ。


まあさ、そんなことは気にせず、あの「風の音」のような、音楽は心が休まります。

フォルクローレ・如何ですか?


コメント (8)
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