館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

くじら・鴨・働くこと・石垣りんなど・拾遺物語。

2008-02-25 05:37:32 | 生活雑感
某日・G県O市の「名車平」に20代から50代までの男5人が集まった。
動機は不純にして、あさましい者から、僕の様に「20代の青年と・生きる事・とは?」を話し合う事、まで、一貫性のない集まりだ。

まあ、共通点は「旨い物」や「お酒」か?

メンバー?
本日はF・R・Z・そして青年と僕としておく。



先付け・・・・
Rは「ここは、こんなものも旨い!」と言っていた。



軟骨焼き・アジのたたき・・・・旨い!


「鴨鍋」

青年と知り合ってからかれこれ、10年か?
僕のコンサートなどに足を運んでくれ、ある意味、若きファンとなってくれていた。
その「純粋な」心と、やさしさは、それゆえ、世間や社会の欺瞞や不誠実な事態に揺れ、僕には、悩み多き彼と写っていた。

悩むのは、若さの特権だ。そして立ち止まることも・振り向くことも・後戻りも許される年代だと思う。

そんな彼は、就業の年になっても、就業することに「ためらい」をもって、或いは「その手段を見つけられず」生きているように、見えた。

僕は「働くべき!」と彼に告げようと、思っていた。


「くじらの竜田揚げ」

ロストとも少し関わりがあった。
ロストのメンバーも、彼を愛しく思っていたらしい。

練習で、「彼は、気持ちの優しい子だから、人の為になる仕事がいい」
「介護の仕事などで、彼が人のためになる・・そんな実感を持つことは、彼にとってもいいし、向いてる気がする」
「あっちゃんの職場・紹介できない?」
「職場には相談してみる・監督(俺だ)も青年に話してみなよ」

などの会話があった。

僕は、青年に「ストレートに話そう」と思ったのだった。


「くじらの刺身」

働くべきだ!
そして、ロストベーベー達の話しを、ちゃんとした。

彼は、悩むことなく、笑顔で「働こうと思っていました」「その話しは、嬉しいです」「具体的になるなら、口ぞえお願いします」と語ってくれた。

悩むことは大事!でも、悩みの中で悩んではダメだ。
行動しながら悩む・そして「お金」を稼ぎ、経済的に自立して、そのゆとりや余裕の中で、もっと素敵な「希望」をかかげて悩む・・それが極めて人間的所産だと、僕は思う。

受けてたった、彼は素敵だった。頑張れ!
僕も、ほんの少しお手伝いだ。

旨い酒が、さらに、旨くなった!

さて、話しは変わる。ころころ変わる。



だめだな~Fさん・Rさん。
僕のも残しておいてね。



おっと、ZさんRさん、刺身に行きましたね?

Rさん、珍味????!か?



鴨鍋完成!
この割り下・・・レシピ教えてもらえないだろうか?
今度マスターに聞いてみるんべ。

あっという間に完食!

この後、雑炊に行ったのは、言うまでも無い!


「アラ煮」

甘いが、この甘さは、居酒屋の多くのつまみの塩や醤油・味噌の味に、見事なコントラストで、酒を進める。
目玉の周りの、ゼラチンがたまらないね~


ところで、僕は「ホントに旨い料理を食べる」といつも、石垣りん さんの「童謡」と言う詩が浮かんでくるのだ。
「生と死」「人間が生きると言う事」そんなテーマ。寓話の様なそして、切れ味鋭い言葉で、いつもいつも、圧倒される僕が居る。



童   謡


お父さんが死んだら

顔に白い布をかけた

 
出来上がった食事の支度に

白いふきんがかけられるように

みんなが泣くから

はあん お父さんの味はまずいんだな

涙がこぼれるほどたまらないのだな

と わかつた

 
いまにお母さんも死んだら

白い布をかけてやろう

それは僕たちが食べなければならない

三度のごはんみたいなものだ

 
そこで僕が死ぬ日には

僕はもつと上手に死ぬんだ

白い布の下の

上等な料理のようにさ

 

魚や 鶏や 獣は

あんなにおいしいおいしい死に方をする

                   詩集「表札など」・所収


コメント (14)
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