館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

言葉を音にのせて・フォーキィーな夜・ながめ余興場にて。

2007-12-31 06:25:00 | 音楽を思う


しばらく「お知らせ」で載せていたコンサートに行って来た。
2年ぶりによしだよしこさんや中川五郎氏に会えるってんで、楽しみだった。
最近良いってんで、あがた森魚氏も興味があった。




コンサートはよしだよしこが掴みだった。
パーカッション氏との絡みが、演奏に幅を作ってGOOD!
言葉が突き刺さる鋭さだ。相変わらずで、嬉しかった。
来年には、T市に来てもらうのだ。



中川五郎氏である。花道まで使って、走り回るパワフルなステージは、格闘技でもあった。伝えたい思いを、自らの言葉で相変わらずだった。年とともに、少し柔らかくなったかも?
相方のギター氏は、完璧だった。テレキャスターがいい音だったわ。



鈴木亜紀さんと言う方で、始めての体験。
詩・写真・音楽と多才な方らしい。
ピアノの弾き語りだが、ユニーク・詩がポップで、時々ドキッとする言葉もあって、まあまあかな?30分のステージだったが、それ以上はきついかも?



ところで、ここの会場は群馬県みどり市(町村合併でこんな名前になっちまった)の「ながめ余興場」と言う施設である。
多分、60年はとうに越える演芸場だ。存在は知っていたが、来るのは始めて、来たかったのだ。
いい小屋だわ。



木の椅子・桟敷席・舞台を眺めた左手には、長い「花道」が控える。

TVなど普及しなかった時代、ここには幾多の「旅芸人」が訪れたことだろう。

村民が農閑期に、アマチュア演劇や芝居など行ったか?

多くの、絡まった、芸能への思いがまとわりついた風景を感じたね。


「花道」ね。

ほんと、いい小屋だわ。



さて、休憩が終わって、あがた森魚がステージに上がった。
レトロな曲で、大正・昭和の初期音楽が蘇る1曲目だ。
曲や演奏は良いな。

彼が発した言葉は、誰に届けるでもなく、あがた本人に戻ってゆく・情念に近い言葉だ。
そのスタンス・昔のままであり、ある意味、あのまま、まだ歌ってるのね・・・と感嘆でもあった。

もう昔・70年代

都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨  傘がない
  行かなくちゃ  君に逢いに行かなくちゃ
  君の街に行かなくちゃ  雨にぬれ
    つめたい雨が今日は心に浸みる
    君の事以外は考えられなくなる
    それはいい事だろ?

こう、井上陽水が歌って、社会と個人を断絶し、日本の70年代フォークと呼ばれたフォークは終焉を迎えた。
はるか40年前・その終焉の淵にあって、歌っていた、彼女や彼らはいま、ある時期歌うことを止め・歌う場も少なくなって行った。

そして今、何処でも・どんな少人数でも、歌いたいと、アクティブに歌い始めている。

届けたい言葉を握り締めている者・そんなスタンスは無く飄々と繰り返す者

アマチュアとはいえ、我がフォークは如何に?

そんなことが問われて、コンサート会場を後にした。

観客は200余か?

これだけの出演者を揃え、主催した主催者に頭が下がる。

2007年・年の暮れの出来事だった。


PS・僕のブログ閲覧の皆様・1年間ありがとうございました。良いお年をお迎え下さいませませ。
コメント (12)
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